喪失感
無駄を楽しむ勇気がなくて
物語るために罵るね
変なところ 正直だって
そっちの方が楽だから
鍵閉め忘れたみたいに君失っても
もう何も悟れないよ
笑って
犠牲にしたって本心だけ
誰もわからず乏しい罠
分類したって自尊心はもう
薄暗い朝に委ねるだけ
時々たまに従うまま
シナリオ通りに暮らしてゆくなら
悩み方も何も知り得ずに頷くだけ
ビリビリに破り始めるだけ 今なら
出典: 眩しいDNAだけ/作詞:ACAね 作曲:ACAね
ここでも「感情のままに楽しむこと」ができない様子がうかがえます。
目の前の時間や事柄を「無駄」と認識してしまっているのでしょうか。
そしてここでも、「君」に対する喪失感が歌われています。
「光」を見据えている
毎度 決まった縁を
なぞってゆくのこわいよ
繰り返すけれど
繰り返したいけれど
満たされていたくないだけ
既製にしたって本心だけ
誰もわからず乏しい輪奈
分類したって自尊心はもう
薄暗い朝に委ねるだけ
解き怒気たまに従うまま
無難に無害に暗してゆくなら
笑い方も何も知り得ずに頷くだけ
ビリビリに破り始めるだけ
逸らせない光を選ぶだけ 今なら
犠牲にしたって本心だけ
出典: 眩しいDNAだけ/作詞:ACAね 作曲:ACAね
「縁」とは人との出会いや繋がりのこと。
人と関わるたびに毎回同じ結末を迎えるのが怖い…。
そんな心情が読み取れます。
人間関係における痛烈な経験は脳に深くインプットされ、何度も別の人間関係でも再現されてしまうのです。
少女はそれを恐れているのかもしれません。
でもやはり、このフレーズからも「現状打破したい」という思いが垣間見えます。
今はまだ暗闇の中だけど、この楽曲は光の差す場所へと抜けるまでの一場面なのかもしれません。
最後に
素敵な演出
「眩しいDNAだけ」はいかがでしたか?
とても繊細で複雑な表現でしたね。
もちろん、今回の解釈以外にも様々な推測ができるでしょう。
多くは語らないところが想像力を掻き立ててくれますね。
そしてスモーキーで囁くような歌声がとても素敵ですね。
また「ヒューマノイド」とリンクした世界感であった点も楽しめるポイントでした。
ずとまよの楽曲を聴いているファンに向けた素敵な演出ですね。
実はOTOKAKEには「ヒューマノイド」の歌詞の意味に迫った記事があります。
何となく聞いている歌詞にも深い意味が込められていて、とても面白いですよ。
最後にこちらもぜひご覧になって、「眩しいDNAだけ」をさらに楽しむ材料にしてみてくださいね。
ずっと真夜中でいいのに。「ヒューマノイド」の歌詞を解説!”こんな気持ち”と呪文の意味を紐解く - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
「ずっと真夜中でいいのに。」の1stミニアルバムに収録されている『ヒューマノイド』は、自分が人間なのだと断言する根拠がどこにあるのか考えさせられる一曲です。主人公が抱く「こんな気持ち」とは?イントロ・アウトロの呪文は一体何語なの?『ヒューマノイド』に隠された物語を紐解きます。
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