ただただ2人の気持ちが冷めていった理由を語っていた主人公ですが、ここに来て今の気持ちが表現されます。
気持ちが冷めたと思っていたはずの主人公は、彼にまだ未練を残していたのです。
「今の自分なら、彼とだってきっと上手くやれる」
恋人と別れてちょっと経った頃に、こんなことを思ったことがある人も多いのではないでしょうか。
別れを経験して成長したことと、離れて大切さに気付いたことがそれぞれにそういう想いを過らせるのでしょうね。
未練があることを知られてはいけない
許されるなら本当はせめて
すぐにでも泣き喚きたいけど
こだわっていると思われない様に
右眼で 滑り台を見送って
記憶が薄れるのを 待っている Ah… Ah…
Ah… Ah… Ah… Ah…
出典: すべりだい/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
主人公の未練が相当のものだったことをこの部分が物語ります。
「せめて泣き喚きたい」という言葉が、別れを前にしても平気なフリをしていた彼女を表していますね。
でも彼に未練があることを知られるわけにはいかないんです。
彼との思い出が過っても、横目でチラリと見て見ぬふり。
溢れ出しそうな気持ちを必死で堪えるその様子に胸が締め付けられますね。
彼は本当にダメ男?
今回は椎名林檎の「すべりだい」を紹介しました。
彼への想いが冷めていってしまった理由が淡々と語られる歌詞の行き着く先は、未だに彼を忘れられない主人公の姿。
歌詞から察するといわゆるダメ男のような印象を受ける彼ですが、誰だってダメなところの一つや二つあります。
主人公がそれだけの未練を残しているのですから、彼のダメなところというのはそこまで多くはなかったのかもしれませんね。
悪い思い出というのは、良い思い出よりも強く残るものです。
最後にオススメの記事をいくつかご紹介。
途中、aikoの話も出てきたということで、aikoの記事もいかがでしょうか。
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