ただただ2人の気持ちが冷めていった理由を語っていた主人公ですが、ここに来て今の気持ちが表現されます。

気持ちが冷めたと思っていたはずの主人公は、彼にまだ未練を残していたのです。

「今の自分なら、彼とだってきっと上手くやれる」

恋人と別れてちょっと経った頃に、こんなことを思ったことがある人も多いのではないでしょうか。

別れを経験して成長したことと、離れて大切さに気付いたことがそれぞれにそういう想いを過らせるのでしょうね。

未練があることを知られてはいけない

許されるなら本当はせめて
すぐにでも泣き喚きたいけど
こだわっていると思われない様に
右眼で 滑り台を見送って
記憶が薄れるのを 待っている Ah… Ah…
Ah… Ah… Ah… Ah…

出典: すべりだい/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎

主人公の未練が相当のものだったことをこの部分が物語ります。

「せめて泣き喚きたい」という言葉が、別れを前にしても平気なフリをしていた彼女を表していますね。

でも彼に未練があることを知られるわけにはいかないんです。

彼との思い出が過っても、横目でチラリと見て見ぬふり。

溢れ出しそうな気持ちを必死で堪えるその様子に胸が締め付けられますね。

彼は本当にダメ男?

【すべりだい/椎名林檎】歌詞の意味を徹底解説!すべり落とした恋に思うのは後悔…"最後の遊び"が切ないの画像

今回は椎名林檎の「すべりだい」を紹介しました。

彼への想いが冷めていってしまった理由が淡々と語られる歌詞の行き着く先は、未だに彼を忘れられない主人公の姿。

歌詞から察するといわゆるダメ男のような印象を受ける彼ですが、誰だってダメなところの一つや二つあります。

主人公がそれだけの未練を残しているのですから、彼のダメなところというのはそこまで多くはなかったのかもしれませんね。

悪い思い出というのは、良い思い出よりも強く残るものです。

最後にオススメの記事をいくつかご紹介。

途中、aikoの話も出てきたということで、aikoの記事もいかがでしょうか。

彼女たちが相次いでデビューしたシンガーソングライター黄金時代に想いを馳せてみてください。

「あした」はaikoのメジャーデビューシングルで1998年にリリースされました。デビューからもうすぐ20年を迎えるaikoの記念すべき第1作目の歌詞に迫ると共に、長く愛されている人気の楽曲のランキングを紹介していきます。

aikoの代表曲の一つ「花火」。歌詞や映像などをチェックするとともに、彼女の音楽性にも迫ってみたいと思います。

1999年リリース、aikoのメジャー通算4作目のシングル。2018年にデビュー20周年となる彼女を一躍メジャーなシンガーソングライターに押し上げた珠玉のラブソング「カブトムシ」の歌詞に迫ります。

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