マドンナという時代の闘士

Papa don't preach I'm in trouble deep
Papa don't preach I've been losing sleep
Ah・・・ I'm gonna keep my baby mmm・・・

出典: ライク・ア・ヴァージン/作詞: Billy Steinberg Tom Kelly 作曲: Billy Steinberg Tom Kelly

クライマックスです。

間にサビのリフレインがあります。

この箇所もリフレインを含みますが最後のラインが違うので訳出しましょう。

「パパ、叱ったりしないで 私は底深いトラブルを抱えているの

パパ、叱ったりしないで 私は眠ることさえできないの

Ah 私は赤ちゃんを守り抜くわ」

マドンナは最後に完全に母親になった若い主人公の決意を描いてこの曲を終えます。

20世紀末の社会に残る因習的な考え方への挑戦と挑発です。

この問題は今でもシングル・マザーに対しての偏見のような形で燻っているのが残念でしょう。

未婚の若い母の問題は明らかに現代日本社会の問題です。

大事なことは自助だけではどうにもならない問題に対して向けられた共助と公助のシステムの確立でしょう。

しかし歌詞解説の枠を大きく超えるこれらの問題についてはリスナーの皆さんにお預けします。

マドンナは実際に未婚の若い母になりきったオフィシャルMVを公開するのです。

物語性がたくさんあるMVで1本の映画を観たような気分にさえなります。

このページからリンクを貼りましたのでご覧ください。

髪の短いマドンナも美しい印象に深く残るMVです。

ソニック・ユースなどのUSオルタナティブ・バンドがマドンナへのオマージュを捧げたのもこの時期。

マドンナは新しい時代の女性性を象徴するポップ・アイコンであり、先進性を担ったアーティストでした。

マドンナ旋風は吹きやんだような現在に至っても彼女の発言やアーティスト活動は注目を浴びます。

若い未婚の母になりきって悩みを吐露した「パパ・ドント・プリーチ」。

ポップ・スターにできることは何があるのか。

マドンナはそのことを常に考えていた特別なスターです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

OTOKAKEとマドンナの軌跡

初期のマドンナの代表曲

マドンナ【パパ・ドント・プリーチ】歌詞を和訳&解説!パパに何を話している?まだ若い彼女の悩みとはの画像

OTOKAKEに残るマドンナの関連記事をご紹介いたします。

マドンナ旋風の最初の一撃となった大ヒット曲を記事にしました。

ライク・ア・ヴァージン

あまりにも有名な楽曲ですがイメージするよりも初々しい内容の歌詞です。

歌詞和訳して解説いたします。

ぜひご覧ください。

1984年に世界的な大ヒットを記録したマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」。タイトルは一瞬ドキッとするものですが、歌詞の内容は好きになった男性への一途な想いを描いています。マドンナの代表曲であるこの曲の歌詞を和訳して解説いたします。

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