「化粧」は4枚目のアルバム『愛していると云ってくれ』に組み込まれ発売!

中島みゆきさんの「化粧」の言葉の一つ一つが染み渡ってくるような歌詞と切ないメロディーが織りなす独自の世界観が、中島さんの名曲のひとつと評されています。 オリコンチャートでも2位を獲得しました。さらには、1978年の年間アルバム売上第8位にランクインしました。

『3年B組金八先生』第2シリーズ(放映1980年)の挿入歌として話題となった「世情」も同アルバムが収録されています。

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「化粧」は、多くの人がカバーしています!!

桜田 淳子さんがアルバム『20才になれば』(1978年)とシングル(1981年)でリリースしました。

一葉さんがシングル(2001年)でカバーしており、福山雅治さん他にも多くの歌手によってカバーされています。

歌手により、同じ曲が不思議な魅力にかわります。   

桜田淳子さんの「化粧」です!

「桜田淳子さん」大人になったばかりの桜田淳子さんが懐かしい!

福山雅治さんのカバーが心に響く!

魂のリクエスト弾き語りが心に沁みわたります。

「化粧」のもたらす効果 

化粧によって得られる心理的効果には自尊心の向上と心理的な安定をもたらす効果があると言われています。 また、メイクをするということは、人と関わり、人から良く思われたい、社会にちゃんと参加したいという積極的な外向きの意志のあらわれなのです。 化粧の作業には適度な緊張が生じることから気持ちの切り替えがしやすく、鏡に向かうことによって自己意識や内省的な傾向を高めるなどの効果があるとされています。

心にしみる「化粧」の歌詞を読み解く 

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「化粧」の歌詞の「テーマ」

穏やかな曲の調べに、穏やかじゃない言葉が連なり、後半に行くにつれて別れを告げられた彼への思いの切なさが胸に迫ってきます。 この歌詞を、どのように解釈するか何度も楽曲をききました。

次にようなストーリーを想定して、別れを告げられた女性の言葉でひも解きました。

「出会いと別れ」

別れには、様々な形があります。

主人公と彼は、高校2年から親の了解の元、付き合っていました。彼は、東京の大学に行き、主人公は高校を出て、地元の銀行に就職しました。 二人は、高校時代同じ文芸部だったので、毎日会っているのに、交換日記のように手紙を出し合いました。 夏休みや冬休みは、帰省のたびに、小旅行に出かけたり、カラオケに行ったり、普通の恋人同士でした。メール以外に手紙は毎月2回ぐらい書いてました。 大学3年生になって、ぱったりと、連絡が途絶えました。 5月までに2か月間、恋しさに、狂ってしまうかとも思えるほど連絡を待ち続けました。

食事も喉を通らない私に母が告げたんです。彼が、3月の春休みの最後の日に母にお付き合いをやめたいと言ってきたことが告げられたのです。 あなたから直接言ってくださいと母が言っても、「逢ったら感情に負けてしまう」というので、母は、「私からはいえません!心が整理出来たら手紙を出してください」と言ったのです。 外は、土砂降りの雨でした。わたしは、雨の中に傘もささず泣きながら走りました。 それから、1か月。私は、どう生きて来たのでしょう。 時間がすっぽり記憶から消えています。

「彼からの別れの手紙」

彼から、手紙がきました。概略は次のようでした。

「大学に行って、いろいろな人と会って、自分は、世間的なことも、何も知らないし、全く無力なことに気がついた。勉強でもスポーツでもすごい人がいっぱいいる。 このままでは、生きていけないと思った。真の実力を養うために、3か月後2年間半のアメリカに留学することにした。今の自分では、君を幸せにする自信がない。

これからの人生を考えたら、就職して、結婚できる状況にどれだけの時間がかかるかわからない。君を待たせて、結婚できるかわからないのに待たせられない。

君の幸せのためにも、付き合いにけじめをつけたい」という意味でした。

 息のできない切迫感に襲われ、眠れない苦しみの日々を経て、留学のために帰省した彼に別れを告げに行く日の女性の心理を歌っているとして歌詞をひも解いてみました。