SHISHAMOのアルバム第6弾「SHISHAMO6」
多彩な13曲
話題の曲にも注目していましたが、まず気になったのが新曲の多さです。
全13曲中9曲が新曲というのは、2020年の彼女たちの意気込みとも感じられるでしょう。
そこでまずは、収録されている新曲をプレイリスト順に紹介します。
「天使みたい」
1曲目に流れてくるこの曲は、本アルバムを引っ提げて行ったワンマンツアーのタイトルの一部にも採用。
これから盛り上げていくぞ!という、テンションの上がる楽曲としてぴったりな1曲です。
そして何より、トップにふさわしい演出も収音されています。
天使の寝息のような音が新世界の目覚めを連想させるようなわくわく感をもたらすのです。
「ひっちゃかめっちゃか」
公開生放送で先行解禁された本楽曲はタイトル通りにとても面白く、SHISHAMOワールド全開な作品。
ラップのようなメロディーと歌詞にもかんじられますが、実はただのおしゃべりです。
ファンからの『タイトル優勝』という言葉がとても印象的ですね。
「二酸化炭素」
ボーカルの宮崎さんが1番好きだというこの楽曲はアレンジがとても凝っています。
楽曲名とのギャップもありますし、コーラスがとても耳に残る作品です。
密室空間を表現したように感じられ、その息苦しさを淡々と描いている内容。
どこか重苦しさを感じつつも全体を通すと、この楽曲でバランスの調和が取れてるようです。
「忘れてやるもんか」
その場その時にふと思いついたような軽さのある1曲。
それもそのはず、腹が立ったことをおもむろに描いた作品なのです。
それと同時に共感を得たいという心理もあったようですね。
自分毎のように置き換えられる歌詞は、聴く者の心にダイレクトに突き刺さります。
「ハネノバシ」
ライブ感とCD感では異なる曲なのでは?とも思うほど、羽を伸ばしてみたくなる気分になる1曲。
2部構成のラストを飾るにふさわしい楽曲はこれしかなかったのでは?といえるほど。
それほど、ポップでフレンドリーな転調を堪能できる作品です。