次に、「TOKIO」の歌詞の魅力や作詞者について紹介します。

スーパーシティ「TOKIO」

空を飛ぶ 街が飛ぶ
雲を突きぬけ星になる
火を吹いて 闇を裂き
スーパーシティが舞いあがる
TOKIO TOKIOが二人を抱いたまま
TOKIO TOKIOが空を飛ぶ

出典: https://twitter.com/thebest10_songs/status/883698661552607233

東京を意味する「TOKIO」ですが、ここでは人々が暮らす街ではなく夜空に浮かび上がる「スーパーシティ」として描かれています。

この現実とは一線を画したような表現が、この曲のパワーをより強くしているのではないでしょうか。

その「TOKIO」に2人は抱かれたまま、この世のものとは思えないような時間を過ごしたのではないかと思わせますね。

もしも、沢田研二のキャラクターや歌声がなかったら、コミックバンドのような印象をリスナーに与えたかもしれません。

実際に、この曲はそのキャッチーなメロディーから、さまざまな替え歌も唄われています。

この曲の歌詞がぴたりとはまり、格好良いと思わせるのは沢田研二だからこそと言えるでしょう。

また、この曲は1980年代のバブルの到来を予感させるようなそんな歌でもあります。

ほぼ無名だった糸井重里が作詞

【沢田研二/TOKIO】テレビ番組で歌う際の衣装は○○万円かけて制作?!動画をYouTubeで検索♪の画像

「TOKIO」の歌詞は、その当時はほぼ無名だった糸井重里が作詞を手がけています。アルバムのコンセプトにも糸井重里は大きく関わっていたそうです。

今ではアルバムからシングルカットされることは珍しくありませんが、その当時はアルバムの後にシングルがリリースされるというのは異例のことでした。

80年代の幕開けを象徴するような曲を目指して歌詞を考えたそうです。言葉遊びのような面白さをはじめ、サビの力強さとインパクトは新しさを感じさせます。

これは糸井重里の狙い通りの仕上がりではないでしょうか。しかし、沢田研二が実際にテレビで歌っているのを見て、大きな衝撃を受けたと糸井重里は語っています。

運命が変わるかもしれないというドラマティックな気持ちになり、それとは裏腹に現実感がなかったようです。

名曲の誕生の裏側には、このような面白い背景があるというのは興味深いですよね。

まとめ

今回は、沢田研二の代表曲の1つ「TOKIO」について紹介しました。

奇抜な衣装やテクノポップを取り入れた斬新なサウンドが話題を集めたこの曲が、的確に時代の流れをとらえていたことがおわかりいただけたと思います。

この記事を読んで、沢田研二に興味を持った方はぜひ公式サイトもチェックしてみてください。

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