自分に負けず走り続ける背中を押してくれる名曲

この楽曲は大阪らしい元気でにぎやかな雰囲気が詰め込まれているポップな楽曲です。

その歌詞には、苦しさを乗り越えゴールを目指す人を応援するメッセージが綴られています。

メロディや歌詞から、軽やかで爽やかな空気を感じられるでしょう。

表現されている大阪マラソンの活気

コブクロ【大阪SOUL】歌詞の意味を徹底解釈!君がくれたものとは?誰も見た事のない大きな夢に迫るの画像

大阪マラソンは東京マラソンに次ぐ大きな規模の大会で、ブラスバンドやチアリーディングがあります。

そのにぎやかで楽しい雰囲気が特徴的で、リズミカルで明るい曲調の中にそれらが表現されているのです。

また、沿道からの声援や旗を振って応援する人々の様子など大阪マラソン独特の華やかさも感じられるでしょう。

ランナーが「走りながら気持ち良く聞ける曲」という工夫も凝らされているのが特徴です。

MVでは小渕さんの走る姿にも注目

大阪SOULのMVには、ランナーとして大阪マラソンに参加している小渕さんが走る姿が収録されています。

さらにゴールで迎える黒田さんの様子もあり、コブクロの2人と共に大阪マラソンの雰囲気を感じられるでしょう。

さらに大阪城や京セラドーム大阪など大阪を象徴する建物も多く登場します。

コブクロ結成の地でもある大阪の魅力が感じられる仕上がりになっているのです。

YouTubeに公開されているので、ぜひチェックしてみてください。

誰しもがぶつかる挫折との戦い

それでは歌詞を頭から見ていきましょう。作詞は小渕さんが担当しています。

作詞担当の小渕さん自身、マラソンをライフワークとしているそうです。

だからこそ、マラソンが生半可な覚悟で完走できないことをよく知っています。

そうした実際の経験があることで、自分と戦う辛さ乗り越えた喜びをリアルに表現できるのでしょう。

ゴールへの道のりに苦難はつきもの

「もう二度と走れない」と仰向けのまんま空を見てた
目を閉じても消えない痛みの後にまた湧き上がるもの
「もう二度」とから一体もう何度目だろう?
靴底がすり減った分だけ分厚くなってゆく希望

出典: 大阪SOUL/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

曲の始まりには、意外にも消極的なフレーズが並んでいます。

一度ゴールを目指す決意をしたら、その道のりにはたくさんの苦労や障壁が存在していることでしょう。

歌詞には自分との戦いに負けそうになり、倒れ込んだ道の上で悔しさの中空を見上げる情景が表現されています。

自分を常に鼓舞するのは大変なことで、つい痛みを避けてしまう人の弱さが読み取れるでしょう。

しかしこの歌は辛いことだけでは終わりません。

長い道のりを歩みを止めずに進んできた自分の靴を見ると、靴底がすり減っていることに気づきます。

自分の苦労の過程は決して意味のないものではありません。

靴底のすり減りのようにその体に刻まれています。

靴底がすり減るたびに、ゴールへの希望は膨らんでいくのです。

その傷こそが、立ち上がる力となって自分を支えてくれるでしょう。

辛い経験を力に変えて立ち上がる

自分の弱さに勝てなかったあの日の
悔しさをバネにして走れ走れ

出典: 大阪SOUL/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

歌い手が代わり、黒田さんの柔らかい歌声が心地よく響きます。

この場面では、辛い経験をポジティブなエネルギーに変えて立ち上がっていることが読み取れるでしょう。

黒田さんの声色によって雰囲気の一新が演出されているのです。

自分で望んでスタート地点に立ったものの、その苦労から逃げてしまう経験は誰しも持っていることでしょう。

逃げる行為自体は悪いことではありません。

サビにつながるこの部分では、悔しさを決して忘れず自分に刻むことの重要性を伝えています。

韻を踏んだ前向きなサビ

涙の中に光る笑顔の花を咲かそう
誰も見た事のない大きな夢大阪SOUL

出典: 大阪SOUL/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎