Coccoの【雲路の果て】はどんな曲?

Coccoの4thシングル

Cocco【雲路の果て】歌詞の意味を徹底解説!主人公の過去とは?切ない「もしも」に胸が締め付けられるの画像

感受性豊かな表現と芯を突く歌詞人気Cocco

時には守りたくなるほど儚く時には悲しみの絶頂を感じさせる独自の世界感を持った天才肌のアーティストです。

今回はそんな彼女の楽曲雲路の果て】に注目してみました。

楽曲1998年にリリースされた4枚目のシングル曲ですね。

前作【Raining】は学校でのいじめや苦悩から逃れるための自傷行為、そして母への想いを歌った楽曲でした。

そこから一変、本楽曲は悲しい愛にもがき苦しむ主人公の心の叫びを歌った1曲です。

歌詞に隠された主人公の苦悩を紐解いていきます。

そこからはどんなメッセージが読み取れるのでしょうか。

それでは早速参りましょう!

まずはビデオクリップをチェック!

歌詞に行く前にぜひ楽曲をお聴きください。

こちらはYouTubeにアップされているビデオクリップのショートバージョンです。

透明感のある優しい歌声から始まりますが、サビではその声が力強く心に響きます。

凛として美しく、思わず魅入ってしまう彼女の存在感を感じられるのではないでしょうか。

生で聴くと彼女の魅力はもっと伝わるので、こちらのライブDVDもおすすめです!

【雲路の果て】が収録されているライブDVD

Cocco【雲路の果て】歌詞の意味を徹底解説!主人公の過去とは?切ない「もしも」に胸が締め付けられるの画像

Cocco 20周年記念 Special Live at 日本武道館 2days ~一の巻×二の巻~』のDVDになります。

YouTubeではライブ映像もアップされていませんでしたので、こちらをご紹介します。

【雲路の果て】の歌詞を解説

あなたが笑った

Cocco【雲路の果て】歌詞の意味を徹底解説!主人公の過去とは?切ない「もしも」に胸が締め付けられるの画像

ちぎれた空の波間から
こぼれさす光の道しるべ

近づいていく静寂に
やわらいだ縁どりが燃えてる

昔見た聖書のページを
想い出すとあなたが笑った

出典: 雲路の果て/作詞:こっこ 作曲:こっこ

過去に主人公と関係のあった「あなた」を想い出した瞬間を歌っている冒頭の歌詞です。

見上げた空には雲がかかり、しかしほんの少しの雲の切れ目に目を奪われている様子。

雲の上には夕日が光り輝いているのでしょう。その切れ目から一筋の光が差し込んでいるのがわかります。

3行目の「静寂」がまもなくやってくるという表現から、日が暮れていく様子が感じられますね。

一気に暗くなっていくのではなく、夕日がぼんやりと少しずつ辺りを暗くしていくのです。

そんな感覚の中、主人公は「あなた」の笑顔を想い出しています。

次から「あなた」がとんな存在だったのかに触れていくのですが言い回しから過去のことだと判断できます。

「もしも」あなたに出逢っていなければ

傷つくこともなかった

この目さえ光を知らなければ
見なくていいものがあったよ
からだがあなたを知らなければ
引きずる想い出もなかった

出典: 雲路の果て/作詞:こっこ 作曲:こっこ

サビ部分の歌詞はこちら。

ここでは「もしも〇〇だったら」と仮定の話を綴っています。

主人公は「もしも」こうだったら…。と現状を嘆いているのでしょうか。

読み進めてみると、見たくないものを見てしまったということがわかります。

そしてまだ「あなた」に対して未練がある様子も伝わってきますね。

これは後悔にも似た自分への言い訳にも受け取ることができます。

「もしも目が見えなかったら」そして「もしもあなたと関係をもたなければ」“傷つくこともなかった”のに。

そんな意味が込められているように感じます。

この2人に何があったのかはわかりませんが、主人公にとってつらい思い出になったことは間違いなさそうです。

出逢ったことを後悔する程のこととは、一体どんなことなのでしょうか?

ここまでの後悔なので身も心も委ね、信頼し愛していた相手に裏切られたように感じ取れます。

時に体の関係は気持ちを上回って相手を求めることがあります。

理性を超えて本能で相手を求めたくなるような、そんな激しい愛を知ってしまったのかもしれません。