andymori「1984」はアルバム「ファンファーレと熱狂」収録曲

2014年の解散後もandymori(アンディモリ)の音楽にパワーをもらっている方は大勢いらっしゃることでしょう。
「1984」は2010年にリリースされた2ndアルバム「ファンファーレと熱狂」の1曲名を飾ります。
小山田壮平さんらしい作詞作曲がキラリと光る青春ソングです。
さて、タイトルの数字は何を表現しているのでしょうか。
赤く染まるという情景描写が印象的なこの歌詞の意味を考察します。
1番の歌詞を見よう!
過去の回想
5限が終わるのを待ってた
わけもわからないまま
出典: 1984/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平
それでは「1984」の歌詞を1番から順を追ってチェックしていきます。
主人公は小山田壮平さん自身。
歌物語としての設定があるわけではなく、素直な気持ちをストレートに表現していると考えられます。
ただ、時間軸はこの曲を作った今、現在というわけではなく、過去を回想しているようです。
この曲がリリースされた2010年当時、小山田壮平さんは25歳。
既に大学も卒業されていて、社会人になっています。
その為、小中高大のいずれかははっきりしませんが、まだ学校に通っていた頃の自分を思い出している様子です。
もうすぐ授業終了という時間になると放課後が待ち遠しくてそわそわした。
そんな思い出に浸っています。
具体的に何か用事があるから待機状態というわけではなく、あまり意味や理由はないところが青春らしいですね。
赤く染まった記憶
椅子取りゲームへの手続きは
まるで永遠のようなんだ
真っ赤に染まっていく公園で
自転車を追いかけた
出典: 1984/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平
回想の続きです。
放課後の遊びの時間前に受けなければいけない授業のことを面倒な作業と捉えています。
要は最後の授業が長いという話です。
また、幼稚園や保育所から始まり、学校生活を経て社会人になるという流れは、居場所を奪い合う競争のよう。
そんな意味もあるかもしれません。
それも、いつまでたっても終わりがない戦いみたいに感じているようです。
あれこれ考えているうちに授業は終了し、ようやく遊びに出かけました。
景色が赤く染まっているので、もう夕暮れ時になっていると考えられます。
友だちと追いかけっこでもしているのでしょうか。
ただ、これは主人公が自分の子ども時代を思い返している情景です。
つまり、赤く染まった記憶ということになります。
サビの歌詞を見よう!
若者たちの疾走
誰もが兄弟のように他人のように
先を急いだんだ それは
出典: 1984/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平
主人公による子ども時代の回想が続いています。
放課後に友だちと追いかけっこでもしているのでは?という流れが少々発展している模様です。
まず、登場人物について見てみると、主人公のまわりには複数の友だちがいると考えられます。
群れて下校するイメージでしょうか。
その中には身内のように感じるほど親密な友だちもいれば、顔見知り程度の存在もいるようです。
あるいは同じ仲間でも距離が近づいたり離れたりすることがあるという話かもしれません。
それは物理的な意味でも、精神的な意味でも解釈することができそうです。
遠慮が不要な間柄だと、距離感はその時々で変化する可能性があります。
これは社会人になってから築くのは難しい、若者たちならではの関係性といえるかもしれません。
それから、青春時代によくあるのがわけもなく走るという光景です。
ビジネスマンが仕事に追われて早足になるのとは違って、たいした目的はありません。
それでも誰かを追いかけて、どこかに向かって走るわけですね。
若さの特権とばかりに、大人になるべく生き急ぐイメージも重なります。
ほぼ理由も意味もない疾走ですが、子ども時代の主人公が仲間を追いかけて走った果てには何かがあります。
それは何なのでしょうか。
続きを急ぎましょう。
興奮状態
ファンファーレと熱狂 赤い太陽
5時のサイレン 6時の一番星
出典: 1984/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平