厄介な感情を持て余したまま、どんどん壊れていく「あたし」。

「あたし」がたどり着く場所はどこか?

「あたし」に救いはあるのか?

安定できない「あたし」の心情は、聴いていて胸が苦しくなります。

愛が分からない

「浮かれきった言葉の音にも好かれたいと笑う思いも
くるくると繰り返す素通りのそれもきっとあたしでしょ?」

そうさ

「届かないよ、届かないな」って
笑えないよ、笑えないなって
見惚れたい、見惚れたい!

どうせ

(愛せないの 愛せないの)

出典: センスレス・ワンダー/作詞:wowaka 作曲:wowaka

「あたし」はまた、自分を客観視して自嘲的な感想を抱いています。

愛されたい。でも自分は誰も愛せない。

「あたし」は愛というものが分からず、今まで苦しみ悩んできたのでしょう。

愛することができないから、自分も世界も拒絶してしまう。

愛という形のないものを求めた結果、存在しない「そちらの世界」を夢見るようになったのかもしれません。

自我を失ってしまった

両の手を繋いでどちらの世界を選んだんだ?
「唄え、踊れ」と叫んだ
「そちらの世界へ行きたいんだ」

こうしたいの?
ねえ、どうしたい?
「くるったよなこえでないてよ、ねえ」
そうしたいの?
ああ、そうしたい?
あたしもおなじことを かんがえていました!

出典: センスレス・ワンダー/作詞:wowaka 作曲:wowaka

ここの歌詞から「あたし」の精神崩壊が顕著になっていきます。

最初はどうにか自我を保っていましたが、だんだん自分のことすら曖昧になってしまった様子。

その証拠に、途中から歌詞がすべて平仮名表記に変わっています。

自分が何を話しているかも分からなくなって、同じような言葉を繰り返す。

1人の人間が壊れていく様子に、背筋が寒くなりませんか?

「あたし」の最後


どうしたいの? ねえ、どうしたい?
そうしたいの? ねえ、そうしたい?

「ねえ、きょうのことをはなして」

そちらのあたしをしりたいんだ。
りょうのてをはなして、どちらのあたしをえらんだんだ?

出典: センスレス・ワンダー/作詞:wowaka 作曲:wowaka

最後の歌詞は、もはや狂気的でもあります。

これが、自分の気持ちを持て余し、存在しない理想の世界を追い求めた「あたし」の姿。

「あたし」を愛してくれる人がいたなら、こんなことにはならなかったのでしょうか?

愛を知らない人間は脆くて、いとも簡単に壊れてしまう。

そのことを突き付けられましたね。

最後に

【センスレス・ワンダー(ヒトリエ)】歌詞の意味を解釈!メッセージが刺さる…かっこいい言葉選びは秀逸の画像

『センスレス・ワンダー』で歌われていたのは、1人の人間が壊れていく様子でした。

歌詞のひとつひとつは、ハイセンスでかっこいい言葉ばかり。

しかし全体としてみると、狂気的で残酷な内容になっています。

思わずゾクッとするような歌詞が癖になってしまいそうですね。

アニメの内容に沿った歌詞に注目

ヒトリエ楽曲アニソンとしても高い人気があります。

アニメの内容に沿った歌詞は、ストーリー性があって感動的。

ぜひ以下の記事で紹介されている曲も聴いてみてください。

ヒトリエのNo.1ヒット曲「ワンミーツハー」は初のアニメタイアップ曲でした。その二つの作品の世界観がぴったり嵌るのは、実は歌詞を見れば一目瞭然だったんです!!

『ワンミーツハー』はアニメ『ディバインゲート』のOP曲。

歌詞がアニメの内容にぴったり合っています。

アニメ「BORUTO-ボルト-」のエンディングテーマに抜擢されたヒトリエの『ポラリス』の歌詞がエモい!人生の主役が誰なのか、立ち止まって考えたくなる一曲です。大人でも泣きじゃくることが許される深い歌詞の世界にお連れします。

『ポラリス』はアニメ『BORUTO-ボルト-』のED曲。

聴いていると思わず泣いてしまいそうになります。

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