じんの「オツキミリサイタル」ってどんな曲?
初音ミクなどのボーカロイドで楽曲を制作するプロデューサー、通称「ボカロP」。
ニコニコ動画を中心に楽曲を投稿し、現在はアニメの原作や小説の執筆も行う有名ボカロPが、じんです。
じんの作品は「カゲロウプロジェクト」と称され、目に特殊能力を持つ少年少女「メカクシ団」の活躍を描いています。
じんの曲「オツキミリサイタル」も、物語の世界を描いたものでありながら、共感できる内容となっていますよ!
「オツキミリサイタル」の歌詞
最初に、「オツキミリサイタル」がどんな曲なのか、歌詞を確認しておきましょう。
「もう、どうやったって無駄かもな」
泣きそうな顔 見ていた
「諦めないでよ」みたいな
言葉じゃ 全然足りない!
「そしたらもっと元気を出さなきゃ、
明日も眩んじゃう!」って
君を連れ出していく 無理やりかなぁ
出典: https://twitter.com/kgpr_bot/status/920136777876127745
じんの曲で特徴的なのが、主人公が誰かに語りかける形式の歌詞が多いことですね。
曲が「メカクシ団」の物語に繋がっていることが大きな理由で、それは「オツキミリサイタル」にも当てはまります。
主人公が見つめる「君」は、現状に絶望しており、言葉をかけたくらいでは元気にならないようですね。
そこで、半ば無理やり、「君」を連れ出して行きます。一体どこに行くのでしょうか?
日差しにブルーになる
君のこと やっぱ正直心配だ
瞳が潤んでいく
「弱虫な僕には、ダメだよきっと・・・」
だけど信じる、君だから。
真っすぐ前を向いて?
ホントにダメな時は、
君の心を支えてあげる。
出典: https://twitter.com/J_Song_W/status/932389293409968129
「僕はダメだ」という「君」を、主人公は決して見捨てたりしません。
心配で目を離せないということもありますが、「支えてあげたい」と思えるほど大切な存在なのですね。
ただ、ここで不思議なことが一つあります。
この曲のタイトルは「オツキミリサイタル」ですが、「日差し」があるということは、夜ではなく昼の話なのでしょうか?
2人は夕暮れの街を駆ける!
主人公と「彼」は、日差しが差す街を駆け抜けます。
得体の知れない何者か、もしかして強大な敵に追われているのでしょうか?
そして日は暮れ、街並みは青く染まります。
夕暮れ ブルーになる
日差しが閉ざしていく その一瞬で
たちまち嘆いた顔
音も無く 涙が零れて消えた
酷く小さなこのセカイが
大きく牙を剥いて
「一緒に居たかったな」と
君の心を俯かせる
出典: https://twitter.com/kra_yra/status/933478215837933568
ですが、2人の絆が揺らぐことはありません。どんな困難が襲いかかっても、一緒に立ち向かえる強さがあるのです。
「オツキミリサイタル」というタイトルからすると、どこか牧歌的な、日本の伝統的な十五夜のようなイメージがありますね。
ウサギが月を見上げながら楽しそうに餅つきをして、動物たちが歌い踊る……という童話です。
ですが、「オツキミリサイタル」はじんの楽曲。「カゲロウプロジェクト」の一部です。
物語に巻き込まれた少年少女たちは、否応なく戦わざるを得ません。
いくつもの苦難を乗り越えた主人公が見たのは、月に照らされた「彼」の姿でした。
「信じる、君だから。」
本気の声出して
「絶対ダメなんかじゃない!
君が望めば、また出会える!」
大きな深呼吸で遠くのお月様に
弱気な君が
「やってやるさ!」と叫んでいた
…少しかっこいいかな。まぁ。
出典: https://twitter.com/kra_yra/status/933478215837933568
あんなに弱気だった君が、「やってやるさ」と力強く叫びます。
そう、「オツキミリサイタル」とは、月を背にして叫んだ決意の言葉だったのですね。
これは「メカクシ団」の物語ですが、誰にでもある、絶対に諦めたくない瞬間を描いているとも言えます。
このような物語を理解してから聴くことで、「オツキミリサイタル」の世界観をより深く知ることができますよ!
「オツキミリサイタル」のキーとコードは?
さて、今ではボカロ曲がカラオケに導入されることも珍しくありません。
「オツキミリサイタル」をカラオケで歌いたい!とお思いの方も多いでしょう。
ギターが得意な方は、「オツキミリサイタル」を演奏したいのではないでしょうか?
そこで、オツキミリサイタルに最適なキーと、ギターのコードをご紹介します!
その前に、「オツキミリサイタル」がどんな曲なのか、じんの公式MVで確認してください。