阿部真央「貴方の恋人になりたいのです」の歌詞を検索してみる！ランキング情報あり

何のバイトをしているのか、彼女がいるのかなどは、聞きたいことのほんの一部でしょう。

本来ならもっといろんな話もしてみたいし、くだらない話などで笑いあってみたいという気持ちがあるのです。

しかし、やっと決心して当たり障りのないメールを送ったのにも関わらず返信がなかったくらいです。

そんな日常的なやりとりに反応してもらえるはずもありませんね。

そんな普通のことが一番できるはずもないと遠く感じるのは、相手が年上で自分が相手にされていないから。

考えれば考えるほど切ないですね。

メールも返ってこないくらいですから、普通に話すこともできない相手なのかもしれません。

一緒に花火が見に行ってみたいという願いが厚かましいとは思えないのですが、それくらい遠く離れた存在ということですね。

それでも好きでいることはやめられない、片思いの切なさに胸が苦しくなりますね。

季節が変わろうとしていることに気づいて一番最初に伝えたいのも「貴方」なのに、話せない日々が続いているのがわかります。

「貴方もこの空見るのでしょうか」という歌詞から「貴方」との接点が同じ空の下にいることくらいということがわかります。

それだけ実る見込みのない恋なのです。

どんなタイプの女性が好きなのか、髪の長さはどのくらいが好きなのか、知ることができれば自分もそうなろうと努力できるのに、それもわからない、ただ空回るしかない恋心が描かれています。

一番の歌詞では何のバイトをしているのかさえわからない様子でした。

もしかしたら、誰にも言えず、相談することもできないような相手に恋をしているのかもしれませんね。

「決して派手な恋じゃなくていい」という歌詞には、付き合って何をしたいとかじゃなく、ただ「貴方」のことが「他に欲しいものはない」と思えるくらい好きだから「恋人になりたい」という純粋な恋心が描かれています。

人を好きになる時、付き合ったらいろんなところに行って写真を撮って…と付き合ってからのことを考える人も多いのかもしれません。

しかし、そんなことを考える余裕もないくらい、この歌詞のようにただ好きだから、好きな人の恋人になりたいという気持ちだけの恋愛があってもいいのではないでしょうか。

「西の空」が赤く染まっているのは夕焼け空、つまり、日没です。

日が沈み一日が終わるのと、夏が終わろうとしているという情景が重ねられています。

「貴方」と出会ってから時が過ぎて、季節も変わろうとしているのに、今日も一日「貴方」との距離を縮めることすらできなかったという切ない想いを歌っているのです。

時間は過ぎていくのに、変われない自分という大きなギャップが苦しい現実を突きつけているというのがリアルですね。

こんなに思い詰めるなら、いっそもっと積極的になれればいいのですが...本当に本当に好きだからこそそれができないということですよね。