さみしさを隠すために今日も戦う

曲はここで1番のサビの部分を繰り返します。

ライオンである男性は、戦う術でしかこの世を渡れません。

だからいつも戦ってきました。

しかし、戦いに勝っても彼の心が癒されることはありませんでした。

いつも人を傷つけることの虚しさで心はズタズタだったのです。

誰にもより添えないこのさみしさ。

しかしこの男性の前に現れてくれた主人公のおかげで男性はさみしさを癒すことができたのです。

だから男性は今日も戦います。

それが女性に報いる唯一の手段だからです。

ただ、主人公はその光景を目の当たりにしていつも目を伏せます

愛してしまった男性が無事でいられることを祈るために。

主人公の思いは最後の歌詞へと流れていきます。

さすらいの道を男性と主人公は今日も行く…

全く違う住む世界

あなたライオン金色の服
その日暮らし風に追われて
あなたライオン私はあなたを
愛してとまどうペリカン

出典: とまどうペリカン/作詞:井上陽水 作曲:井上陽水

威風堂々としたライオンの如く男性。

この男性を、私は愛してしまったのです。

昨日まで住む世界も全く違っていた2人だったのに。

ほっとできる安息の暮らしはここにはありません

男性の住む世界は、昨日まで主人公が暮らしていた世界とは正反対の世界。

そんな世界に私はどっぷりと身をおく覚悟を決めたのです。

この人を幸せにできるなら私は本望です

ああ、どうして私はこんな人を好きなってしまったのでしょうか?

主人公の女性はたまに自問自答します。

しかし、いくら考えてみたところで恋の炎に理屈は通用しないのです。

そして今や、愛の力が女性の精神を支配してしまいました。

主人公の女性はいつまでもこのライオンが如き荒々しい男性についてゆく決心なのです。

それが主人公にとって至上の愛となったからです。

ただ、この世界の常識には相変わらず目をそむけたくなります。

男性と主人公。案外、いい組み合わせなのではないでしょうか?

最後に

今回は井上陽水の「とまどうペリカン」の歌詞を紐解いてゆきました。

口数少なく、ぶっきらぼうながら主人公の女性を身を挺してでも守ることによって愛を実践する男性。

対する女性は、大いなる母性からくる愛情を一心に愛する男性に注いでいきます。

陽水ワールドが紡ぎ出す世界観は、難しそうでありながら男女の心理を追求しています。

常識を覆すかのような陽水の音楽。本当に聴きごたえがありますね。

そんな陽水の音楽、まだまだ他にもありますよ。

フォークソングの雄・井上陽水さんの「人生が二度あれば」は聴かないと損な名曲!?自身のエピソードに基づいており、シンプルながらも刺さりまくる切ない作品です。若者こそ必聴!

陽水の楽曲、こんな曲はどうでしょうか?

ビートルズやボブディランの強い影響を受け、そのエッセンスを取り入れて独自の楽曲リリースで常にシーンの最前線をひた走ってきた井上陽水の代表曲の一つにあげられるのが、この「いっそセレナーデ」です。その歌詞の意味を徹底解釈してみます。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね