アルバム『BOLERO』に収録
『ALIVE』は、1997年発売の6thアルバム『BOLERO』に収録されています。
このアルバムには、大ヒットした『Tomorrow never knows』も収録。
他にも『シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~』や『Everything(It's you)』などの有名曲が揃っています。
多くのヒット曲が収録されているアルバムの中で、『ALIVE』はファンから史上最高の名曲と称されています。
では、この曲が名曲と呼ばれる理由は、いったいどこにあるのでしょうか?
PVも制作されている
『ALIVE』は、アルバム曲でありながらPVが制作されています。
曲を聴けば分かる通り、『ALIVE』は決して明るい曲ではありません。
最初の歌い出しでは、ボーカルの桜井和寿さんが苛立ちをぶつけているようにも聴こえます。
そんな曲のイメージに合わせるように、PVもモノクロームで冷たい印象。
淡々とした映像が、曲の暗さとマッチしていますね。
『ALIVE』はアルバム『BOLERO』だけでなく、ベストアルバムにも収録。
2001年に発売された『Mr.Children 1996-2000』というアルバムです。
辛い時期に制作した曲
『ALIVE』は、桜井さんが精神的に辛かった時期に制作されていた曲のようです。
後ほど歌詞を紹介しますが、歌詞を見ながら曲を聴くと、より一層この曲の絶望感が強くなります。
当時の桜井さんが感じていたであろう苦痛が、痛いほど伝わってくるはずです。
プライベートでの問題
『ALIVE』が初めて世に出されたのは、前述した通り1997年発売のアルバム『BOLERO』。
実はこの年に、桜井さんは女性週刊誌で不倫を報じられていました。
アーティストとしてだけではなく、プライベートでも大きな悩みを抱えていた桜井さん。
当時の鬱屈とした気持ちが、この『ALIVE』に表れています。
手塚治虫の漫画『ブッダ』に影響を受けた
『ALIVE』の歌詞は、手塚治虫の漫画『ブッダ』の影響を強く受けているそうです。
『ブッダ』は1983年に連載終了した昔の漫画ですが、その人気はいつまでも衰えることがありません。
単行本の発行部数は、2010年の時点でなんと2000万部を突破。
国内だけでなく、海外でも高い評価を受けています。
ブッダの生涯を描いたこの漫画で、桜井さんは何を感じたのでしょうか?
Mr.Childrenの名前が世間に知れ渡るようになって数年。
世間が抱くMr.Children桜井和寿のイメージと、本当の自分とのギャップに苦しむこともあったでしょう。
そんなとき、『ブッダ』の言葉に救われたりしたのかもしれませんね。