BTS【Film out】歌詞を解釈！君がささやいた言葉とは？君の記憶を繋げたものは僕にどう映るのか

JINさんの立つ部屋は暗く、失ってしまった幸せな日々を描いているように見えます。

そしてこのパートの歌詞は、大切な人との関係性や自分の心を、植物に例えた表現が印象的です。

栄養を吸収できないほどに枯れ果ててしまった心と、繋ぎとめようとしても届かない約束。

君が残していった物に微かに残る面影を感じて、また悲しみに暮れるのです。

このパートでは、扉の無いドアの前で座るSUGAさんとJ-HOPEさんが印象的です。

2人が対照的な位置関係にあることから、せめぎ合う心情を表しているのでしょうか。

歌詞からはナチュラルなそのままの君でそばにいてほしい、そんな切なくも温かな気持ちが読み取れます。

また、4、5行目の歌詞からは時間のすれ違いが感じられ、過去を振り返って後悔する気持ちが感じられます。

お互いの距離が離れて、ようやく相手の意図や考えを理解出来たのかもしれません。

そして離れてしまった今、大切な人が悲しみに暮れていたとしても、そばで支えることはできないのです。

MVでは、砂時計が逆流して周囲は一転、オレンジ色の光に包まれます。

そしてJINさんのいる部屋が壊れていく描写は、離れ離れになった心情を表しているかのようです。

時間を巻き戻して過去を変えようとしたけれど、上手くいかなかったのでしょう。

君との記憶に囚われて、心の傷を記憶で満たしながら今日も眠りにつくのです。

”部屋”というフレーズが何度も登場しますが、”心の中”を表しているようにも感じられます。

離れても残り続ける忘れられない君の残像と、大切な君が教えてくれた愛の言葉。

その1つ1つがまだ記憶に残るうちは、ぼんやりと悲しみに打ちひしがれるのです。

そして、ともに過ごした思い出を”忘れたくない”のでしょう。

MVではJINさんが開けたドアの周りに、いくつもの他のドアが映し出されます。

何度も過去を変えようとしたけれど、上手くいかなかったということなのでしょうか。

後半で見られるオレンジ色の空間はまるで燃える炎のようで、JINさんの切なくも力強い眼差しに胸を打たれます。

また歌詞やMVから、強く相手を想い続ける熱い気持ちが感じられます。

『Film out』は、大切な人への強い想いを忘れられず、ぼんやりと浮かぶ君の姿を映し出している。

そんなストーリーが感じられる楽曲でした。

MVからも、すれ違いや切ない想いが感じられ、終始苦しい感情が読み取れます。

大切な人との別れに苦しみを感じながら、”時間を戻して幸せな日々を取り戻したい”と切に願っているのでしょう。

過ぎ行く日々の中で、その傷が少しずつ癒えて、新しい出会いや幸せが訪れることを願います。