ペンキで真っ赤に塗ったみたいなハートいつまでも消えないの
あの空の下で逢おうよ 2人の愛は永遠よ
あなたとなら大丈夫
出典: Power of Love/作詞:AIKO 作曲:AIKO
色鉛筆でも、クレヨンでもなく「ペンキ」。
ここから読み取れるのは、色ムラのなさではないでしょうか。
二人の間で、愛が薄れる瞬間は一秒たりとも訪れないという意味を感じます。
このハートはどこに描かれているかというと、青空の上なのでしょう。
今二人は一緒にいるはずなのに、わざわざその下に行こうと誘っている理由が気になります。
「逢おう」ということは、一緒に行くのではなく別々に向かって偶然を装うという解釈ができます。
つまり、ハートの下に向かって走る二人が出逢い、そこからプックリと赤いハートが生まれる。
愛が信頼を運ぶ
寂しくなった時電話するわ
悲しくなった時 あなたの前で泣きベソ
嬉しくなった時 いちばんに自慢するの
楽しい時は勿論あなたと一緒ね
出典: Power of Love/作詞:AIKO 作曲:AIKO
この歌詞を読んでいて、ふと疑問に思うことはありませんか?
二人は一緒に暮らすという描写がありました。ひとつ屋根の下です。
それなのに、感情に任せて電話をかけるという宣言。
彼が仕事に出ている最中でも電話をかけてしまうのかもしれません!
ともすれば狂気じみた宣言ではありますが、彼女が電話をかけずに済む方法が一つ考えられます。
それは、彼から大きな愛の力をもらうことです。
彼にしっかりと愛されている自覚があれば、たった半日離れたぐらいでは寂しくならないはずです。
彼女はこれを織り込み済みで歌ったのかもしれませんね。
喜怒哀楽を表に出すことは、一般的にはあまり良しとされていません。
あの人は感情的だ、などと眉をひそめる人もいるはずです。
彼を心から信頼しているからこそ、自分の感情を100%ぶつけられるのでしょう。
尋ねる勇気は……ない?
このまま一緒にいようよ
ずっと二人で一緒にいよう
あなたの気持ち解っているわ
聞かなくたってそんなの承知よ
出典: Power of Love/作詞:AIKO 作曲:AIKO
彼が自分を愛しているのだと強く信じているようです。
その一方で、曲の冒頭では自分の愛の力を分けてあげると歌っていましたね。
「私のことを愛しているの?」と尋ねず、愛されていると思い込んでいるようにも見えてしまいます。
自分は彼と一緒にいたいから、彼も同じように思っているはず。
しかし実際は、彼の言葉はひとつとして歌詞に出てきません。
やはり彼女の中にはどうしても消えない不安があるのでしょう。
不安を消すためにできること
彼女にとって彼がどんな影響力を持っているのかが歌われています。
少しでもお返ししたい!という気持ちがあるのかもしれません。
どこまでも広がる愛!
初めて会った時ピンときたの
あなたに会った時「これだ。」って そう思ったの
海をハサミで切ってLove Letter 書こうかな
出典: Power of Love/作詞:AIKO 作曲:AIKO
結婚相手について「この人と結婚する気がした」と振り返る方は少なからずいます。
運命の相手というのは、何かしらの波長が合うものなのでしょうか。
この曲の彼女もやはり、彼に対して「運命の人に違いない」と確信を抱いたようです。
一緒に住む予定なのに、彼に手紙を出したくなるほど「好き」が溢れて止まりません。
手紙を書くのに際して、なぜ海の一片を使おうと思ったのでしょうか。
彼女の愛の力はとてつもなく大きく、もしかしたら無限に広がっている可能性があります。
これを「海」に例えているのではないでしょうか。
愛を次から次へと彼に送っても、愛が尽きることはありません。
なぜなら、海のように巨大な愛を持っているからです。
今一番の恋人 世界中の二人なんて
あたしたちに敵う人はきっといないね
出典: Power of Love/作詞:AIKO 作曲:AIKO
世の中には「ベストカップル」として表彰されるような男女がいます。
そうした人々よりも自分たちのほうが幸せだと歌っています。
ただし「きっといない」という歌詞はどこか弱気な印象があります。
「絶対にいない」と断言していないのもまた、彼女の不安を表現しているのでしょうか。
彼が彼女のパワーの源!
あなたといるとね“はじめて”多くて
体の中から“ワクワク”生まれるの
「きっと出来るよ!」って背中叩かれたら
超能力だって間違いなしね
出典: Power of Love/作詞:AIKO 作曲:AIKO
今まで味わったことがない喜びや楽しさを与えてくれる、素敵な彼なのですね。
彼女の行動のきっかけを作っているのは、彼に違いありません。
彼が「黒」と言えば全てが黒になり、「丸」と言えば富士山だって丸く見えるのです。
それほど影響力があるのでしょう。
また「あなたは私を変えてくれた」という感謝を感じる歌詞でもあります。