「トゥータン」
HYの有名ソングを考えた時、「NAO」や「366日」など、例を挙げ出したら次々と出てきますよね。
その中でも、あまりHYのことを知らない人は、特にラブソングが多い印象のような気がします。
これは少し筆者の偏見になってしまっているような気がしますけどね。
もちろんファンの方は、ラブソング以外でも多くの名曲を知っていることと思います。
では「トゥータン」という曲はどんな曲なのか。
HYといえばラブソングというイメージ。
このイメージが覆される曲だと思っています。
トゥータンの意味
そもそも曲のタイトル「トゥータン」ってどういう意味なのか疑問に思う人も多いかもしれませんね。
この「トゥータン」という言葉は、ある地域の言葉でHYに深く関係してきます。
知っている方もいるかとは思いますが、HYは沖縄県うるま市出身です。
前述した「ある地域の言葉」と「HYに深く関係」。
早い方はもうこの時点で、少しお気づきになったのではないでしょうか。
この「トゥータン」という言葉の意味。
それは沖縄県の方言で、どうやら沖縄県では「トタン板」の「トタン」をトゥータンと呼ぶそうです。
例を挙げると、トタンで作った家は「トゥタンヤー」と言われたり。
ですが、この方言は沖縄県に住んでいる方でも知らない人も多いようです。
もしかすると、HYの出身地であるうるま市が、ちょうどこの方言を使う地域なのかもしれませんね。
トタン板と言われても、わからない方が多いと思うので画像を載せますね。
特徴を簡単に説明すると、建材の1つで屋根を作る際の板として使用されます。
強度はありつつも、さびやすいという弱点も。
この特徴、歌詞に関係してきそうな予感がしますね。
歌詞を紹介!
夢を追う姿
まだ知らない世界を目指して
夢追いかけて
また日が沈む度に
重いため息ついてばかりで
何も出来ないまま今までずっと
出典: トゥータン/作詞:HIDEYUKISHINZATO 作曲:IZU
始まりは夢を追う姿が描かれています。
人によって夢の難易度は異なりますよね。
また夢は夢でも、その形も少なからず変わってきます。
共通して言えることは夢というだけあって、それは決して簡単に手が届くものではないはず。
少し高い位置に設定されるものが夢ですから。
しかしなぜか「夢を叶えたい」と思った時から、更に少しずつ遠くなっていくような気がします。
そして「こうなりたい」「こうしたい」と強く思えば思うほど、現実が辛く感じてしまいます。
時には意気消沈して、ため息をつくことだってあるでしょう。
辛さ
前に進めなくて
前に進んでやるんだと
信じていた事が今
壊れそうになっていた
自分1人で抱え込まないで
責めないで
出典: トゥータン/作詞:HIDEYUKISHINZATO 作曲:IZU
気付くとそれは自分が思っている以上に、心に大きく影響を与え続けているのかもしれません。
信じることはある意味、期待することと同義であるような気がします。
筆者自身、「こうなりたい」と思うと同時に「こうなってほしい」という期待が生まれます。
ですが夢を叶えようと思えば、何度も何度もこの期待の、反対の結果が出てしまう。
どれだけ強い信念があったとしても、積み重なればそれは大きな辛さになります。
そして辛さを感じた時や悩んだ時、自分自身を否定してしまうんですね。
これはもしかすると負の連鎖が生まれる瞬間なのかもしれません。