心の奥のもっと奥のもっと奥に隠した宝物
初めて触れたその日から隠してきた物

出典: スカースデイル/作詞:斎藤宏介 作曲:斎藤宏介

初めて彼女と出会い会話をした時から、特別な気持ちが生まれていたようです。

そしてそれを宝物のように大事に、誰にもわからないように心の奥にしまいました。

ずっとずっと長い間、大事に温めていたのですね。

恋心を宝物のようだと例えるあたり、本当にその子を大事にしている事がわかります。

宝物がバレてしまう

見つかっちゃって不安になる 僕の大切な気持ちは
うつむく君は笑ってうなずいてくれたから

出典: スカースデイル/作詞:斎藤宏介 作曲:斎藤宏介

Bメロでは、ストーリーに変化が訪れます。

なんと、彼女へ特別な感情を抱いている事に気が付かれてしまうのです。

彼が打ち明けたのか、ふとした瞬間に伝わってしまったのかはわかりません。

しかし、これだけ身近にいた存在です。

言葉を交わさずとも心が通じ合る瞬間があったのでしょう。

一瞬戸惑う彼でしたが、彼女の笑顔が返事の代わりとなります。

2人の間に言葉は必要ないようです。

そばにいるだけで気持ちが通じ合っているのでしょう。

2人そろって未来へ

そして今が 薄れないように
ほんの少しの傷をつけたら
ねえ 誰も届かないような
二人だけの場所を作ろう
握り締めた君の手を
僕は離さない
このまま消えない地図を
二人歩いて行こう

出典: スカースデイル/作詞:斎藤宏介 作曲:斎藤宏介

最初のサビとは少し様子が違っています。

心が通じ合ったからでしょう。

初めは気持ちがバレないように気を付けながら、彼女が良い方向に進むよう促していました。

しかし、彼の気持ちが伝わり、彼女も受け取ってくれました。

彼にとっては強い自信に変わったのでしょう。

はっきりと、自分が守るという意思が見えるようになりました。

もう恐る恐る彼女に接していた彼とは違います。

しっかりと手を握って、2人で一緒に未来に向かうのです。

なんだか、少年が大人の男性になったような心強さを感じます。

宝物、大事な物を手にした瞬間、男の人は変わるのですね。

彼女の「スカースデイル」でありたい

なぜ斎藤宏介は、タイトルに自分自身の生まれ故郷を選んだのでしょう?

きっと、彼女にとって自分は「スカースデイル」のような存在でありたいと思ったのでしょう。

幼少期を活き活きと過ごした懐かしい場所。

そんな温かい存在となり、彼女の人生を守り続けようという思いからではないでしょうか。

MVのストーリーは?

こちらが「スカースデイルMVです。

幻想的な森の中で撮影されました。

斎藤宏介の中の「スカースデイル」はこのような印象なのでしょうか?

自分を見守り続ける存在

MV歌詞のように恋愛のストーリではありませんが、通じるポイントがあります。

それは、1人の少女を守り続けている存在がいる事です。

MVでは、まだ幼い少女が森で転んでケガをしてしまいます。

大きな怪物のような生き物が、その傷を魔法のように消してくれました。

ひとしきりその生き物と遊び傷が癒えた時、生き物は姿を消して少女は1人。

時は過ぎて少女は高校生になりました。

学校生活で悩み、彼女は心に傷を負っていました。

そんな時、幼い頃に出会った生き物と再会します。

再び自分を慰め、その心の傷を癒してくれるのです。

この生き物が、歌詞に出てくる男の子の理想像なのではないでしょうか。

君が辛い思いをした時、僕が必ず守る。そんな存在でありたい。

君にとって悲しい時や辛い時に思い出す、ホッとする存在でありたい。

生まれ故郷のように、君を守り幸せを願い続ける。

もはや見返りも求めず、恋愛感情を大きく超えた優しさです。

それほど大事な存在なのでしょう。