川の流れのように
愛は時に荒れ狂ってお互いの足をすくいはじめる
僕が悪いんじゃない でも君のせいじゃない
「さよなら」を選んだ君はおそらく正しい
出典: 水上バス/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai
二人乗りの自転車で通った川は海に近く、日頃は穏やかなのでしょう。
しかし嵐が来ればその様子は一変します。
何も変わらないでと願っていた穏やかな日々も同様です。
嵐は自然現象であり、誰のせいでもありません。
2人の別れもまた、誰かのせいではありませんでした。
誰のせいでもないけれど、別れを選んだのは「君」、彼女です。
- 遠距離恋愛に限界を感じた
- 膨らみすぎた彼の想いに応えられないと判断した
- 彼女の想いが別の人に向いた
彼女が別の人を好きになったことが原因だとしても「彼女のせい」とは言い切れません。
遠距離恋愛中に、彼女の周りに魅力的な男性がいれば、好きになってしまうのも自然現象。
彼はそう判断した可能性があります。
「おそらく」という言葉を挟んでいるのは、自らに言い聞かせているとも解釈できます。
悲しみが満ちてく
僕は待ってる 今日も待ってる
想い出の中に心を浸して
出典: 水上バス/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai
手持ち無沙汰で彼女を待っているときは幸せが満ちてきました。
でも今、満ちてくるのは悲しみです。
仕方がないので、自らの心を悲しみから引っ張り出して「想い出」に浸します。
幸せだった頃を疑似体験しながら、水上バスの水飛沫を待つのです。
巻き戻す道に足りない「君」
水上バスの中から僕を見つけて
観光客に混じって笑って手を振る
そんな穏やかな景色を巻き戻すように
川の流れに沿って
ひとりペダルを漕いで
出典: 水上バス/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai
桟橋に彼女を迎えに行き、二人乗りで川沿いを走り、彼の家で夕日を眺める。
そして話をして、別れを迎える。
その後、彼女は桟橋まで1人で戻ったのでしょう。
だから、彼の中の「彼女との時間」は片道です。
彼はその道を、カセットテープを巻き戻すように辿っていきます。
別れの場所から、再会の場所である桟橋に向けてペダルを漕ぎます。
しかし、桟橋から彼の家までは二人乗りだったはずの自転車。
巻き戻す今は、ひとりきりです。
名曲を発掘する楽しみがあるMr.Childrenの楽曲
アルバムの中の1曲、たった5分の曲。
そこに込められた切ない物語をご紹介しました。
5分という時間の中に、中身の濃い恋愛模様が詰め込まれているのです。
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