『子ぎつねヘレン』(こぎつねヘレン)は、竹田津実のノンフィクション『子ぎつねヘレンがのこしたもの』が原作です。

舞台は北海道、目と耳が不自由な子ぎつねと東京から引っ越して来た少年・太一(たいち)の、心の交流と成長を描いたヒューマンドラマです。

目と耳が不自由だった子ぎつねに、ヘレン・ケラーにちなんで“ヘレン”と名付けた太一。獣医の矢島の言葉を信じ、少年は自ら“サリヴァン先生”となってヘレンを育て始めます。

しかし彼の献身的な看護もむなしく、エキノコックスによる度重なる発作の末、ヘレンは遂に息絶えてしまいます。

ヘレンと過ごした濃密な3週間、それは孤独な少年・太一や彼を取り巻く人たちに“生きること”の意味を問いかけます。

『子ぎつねヘレン』関連情報

この映画、公開年の3カ月後にはDVDにもなっています。また、『子ぎつねヘレンの10のおくりもの』として絵本にもなっています。

「生きること」とすぐ隣り合わせの「死ぬこと」。このモチーフと藤巻のワールドトレーディングセンター跡地への思いクロスオーバーしているようにも思えますね。

『子ぎつねヘレン』こぼれ話

映画の『子ぎつねヘレン』のヘレン役キツネですが、宮城蔵王キツネ村今も元気に暮らしています。ちなみに名前はヘレンではなく「のんちゃん」とのこと。抱っこもできるそうですヨ。

『太陽の下』の歌詞をチェック!

それではここまでのちょっとした知識も含めて、改めてレミオロメンの『太陽の下』の歌詞を見てみましょう!

ぼんやり日が落ちて 輝く星 太陽の贈り物
曖昧な地平線
その向こうでも人は営んでる
恋をしたりして 涙流したりして
音楽にのせて 地球で踊るんだ

笑って心開いたら
あなたの事好きになった
一巡り太陽の下で
深い眠りから覚めたら
もう少し素直に生きたいよ
だってあなたに会いたいから

出典: https://twitter.com/yu_rin_nya/status/798949564644409344

時々僕たちは 只々続く日々に 嫌気がさし
遠くのランドマーク
細い目をして見上げ過ごしている
焦ったりして 取り残されたりして
朝が来るたびに 夢から覚めるんだ

無くした心の隙間に
あなたの笑顔が広がって
音もなく涙こぼれたんだ
深い悲しみの海では
どんな歌さえ響かないよ
もしもあなたに会えないなら

風の中で落とし物した
花火の上に月明かりがぽっかり空いた
僕らはただ それを見上げていた

出典: http://www.kasi-time.com/item-674.html

笑って心開いたら
あなたの事好きになった
一巡り太陽の下で
深い眠りから覚めたら
もう少し素直に生きたいよ
だってあなたに会いたいから

輝く太陽の下で
僕らは素直に生きれるさ
そしてあなたに会いに行くから

出典: http://www.kasi-time.com/item-674.html

太陽の下 (通常盤)
レミオロメン
ビクターエンタテインメント

歌詞の意味は?

この楽曲の作られたいわれや『子ぎつねヘレン』のストーリーに引っ張られすぎかもしれないのですが、やはりテーマは「生」と「死」なのではないでしょうか。

生きとし生けるものにはすべて必ず「死」が訪れます。自分の知っている人も知らない人も、太陽の下で日々の平凡な暮らしを営んでいるのです。

死んでしまったらそこでその人の時間は止まる。けれどもその人とつながっていた別の誰かの時間は流れていく。

「死」は必然なのだけれど、理不尽にも思えるその訪れに、その人とは二度と会えないことが悲しくて涙が出てくる・・・・・・けれども、いつかは自分も同じように「死」を迎えるのだと悟ったとき、別れたその人と同じ所へ行くのだとも思える。

そう思ったら、不思議と「死」が怖いものでも理不尽なものでもなく、「生」の隣でひっそりとたたずみ、「生」の放つ輝かしさを美しく彩る影の役割を果たしてくれていることに気付くのです。

なんだか哲学的な深い意味の歌です。死ぬその瞬間まで、とにかく一生懸命誠実に素直に生きていくことが大切、そんなことを語っているのかも知れませんね。

おわりに

レミオロメンの『太陽の下』を見てきました。

活動を休止してから早5年、そろそろ復活しても良いではないかと、ファンとしては思うわけですが、彼らの色あせぬ美しい楽曲を聴きながら復活するその時をゆっくりと待ち続けることにしましょう。

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