銀杏BOYZといえば!の10曲勢揃い
青春パンクの筆頭「銀杏BOYZ」。
今や俳優としても活躍している峯田和伸が描く歌詞の世界は単純で、しかし難解で、聴く者を魅了します。
キャッチーで有名な曲やGOING STEADY時代からのファンが愛する名曲までご紹介します。
10位:青春時代
フォークサウンドにも通じる曲調で青春を綴る『青春時代』。
この曲に描かれている青春模様は、かなり「フツー」の絵に描いたような青春です。
それを歌詞にできるのですから、峯田和伸自身が過ごした青春は特に風変わりなものではなかったのでしょう。
青春の鬱屈も、しっかりと経験しているからこそこの曲が生まれたのだと感じます。
やらかせなかったこともまた青春
大地讃頌が流れる不ラウンドに初戦で負けた野球部の涙が詰まっている
あああ 僕はなにかやらかしてみたい
そんなひとときを青春時代と呼ぶのだろう
出典: 青春時代/作詞:峯田和伸 作曲:峯田和伸
絵に描いたような青春を過ごした峯田が思う「絵に描いたような青春」が沢山歌われています。
目立っていた友人が大人になって驚くほど小さな人間になっている、なんてことも。
そのギャップが生まれるぐらいの大きな爪痕を自分も残したかったのだと歌っています。
しかし後悔ばかりではなく、人並みの恋愛をしたようです。
それが青春なのだと認識する隙を与えずにあっという間に去っていくものこそ『青春時代』なのでしょう。
9位:夢で逢えたら
パンク色を削ぎ落としたライトなロックチューン『夢で逢えたら』。
実らなかった恋を少し悲しみつつ、恋したことの幸せを歌っています。
しかし、峯田和伸がこんなにもあっさりさっぱりすっきりした曲で恋心を終えるわけがありません!
人の裏表が実にリアルに描かれています。
即「ダウト」を叫びたくなる綺麗事
君に好きな人が
いたら悲しいけど
君が好きだという
それだけで僕は嬉しいさ
出典: 夢で逢えたら/作詞:峯田和伸 作曲:峯田和伸
本当は相手の気持ちが自分に向いてくれたら一番嬉しいはずです。
しかし現実は残酷で、相手には彼氏がいます。
それでも彼女との出会いや彼女を好きになれる環境にいられたことは確実に幸せだったでしょう。
現実世界では物分りが良い主人公。
一方で家に戻って布団に入ったら途端に考えが変わるのです。
妄想世界だけでいいから、彼女を独占したい。
この裏表が実に人間らしく、峯田和伸らしく感じます。
8位:若者たち
銀杏BOYZらしさが随所に散りばめられた歌詞が魅力の『若者たち』。
この曲もまたGOING STEADY時代から歌われています。
曲の中に強烈なメッセージが込められているのは聴いてすぐにお分かりいただけるでしょう。
なぜ彼らのメッセージソングはこんなにも伝わるのでしょうか。
峯田和伸の立ち位置
死にてえ奴は
茜色の空をみなよ
おんなじ誰かもおんなじ空を見てる
出典: 若者たち/作詞:峯田和伸 作曲:峯田和伸