銀杏BOYZ【少年少女】
楽曲について
銀杏BOYZの新曲【少年少女】は2021年7月21日に発売のシングル。
同年7月15日より放送を開始したアニメ「Sonny Boy」のために書下ろした楽曲です。
「Sonny Boy」の舞台は夏休みの中学校。
突如異次元空間へ漂流し、次々に起こる予測不能の出来事に翻弄されていきます。
それぞれ能力を手にした彼らが様々な問題に立ち向かいながら元の世界へ戻るため奮闘する物語。
少年少女たちの未来が平和であるようにと祈りを込めて制作したと語っています。
銀杏BOYZと峯田和伸
銀杏BOYZは2003年にボーカルの峯田和伸さんが結成したパンク・ロック・バンドです。
峯田和伸さんは自身のバンドの作詞作曲のほとんどを自分で担当。
更にはNHKの朝のテレビ小説「ひよっこ」、日本テレビのドラマ「高嶺の花」にも出演しました。
音楽活動のみならず俳優活動でも注目されるマルチな才能の持ち主なのです。
“青春パンクバンド”として掲げただけあって、峯田さんの綴る歌詞はいつだって等身大です。
元カノのことを歌にした際あまりにもストレートすぎて「歌わないで」と言われたこともあるそう。
度々ライブでの行為が世間を騒がせるなど自由奔放な姿が窺えます。
それも全て含めて愛らしいと長年魅了され続けるファンも後を絶ちません。
全てはここから始まる
この歌の主人公
アニメsonny boyから連想させると、この歌の主人公は中学生の男の子です。
まさに青春真っただ中で思春期を迎えているといえます。
この時期の男の子はいままで普通に遊んでいた女の子さえも“異性”として意識し出す頃。
上手く目を見て話すことが出来なくなったり、急によそよそしくなったりするのです。
主人公には気になる女の子がいます。
気になる相手とは特にどう接していいのか迷ってしまうものです。
居場所が分かった
今 目と目があった その瞬間から
ダウンロードされた すべて許された
「ここにいてもいいから」
出典: 少年少女/作詞:峯田和伸 作曲:峯田和伸
中学生の頃のことを思い返してみましょう。
気になる人がいると同じ教室にいるというだけでその子を意識してしまうようになります。
その子の話す声や笑い声が聞こえるだけでドキドキしてしまうのです。
そんな相手とふと目が合った様子が読み取れるでしょう。
ドキドキは最高潮、その瞬間恋に落ちて抜け出せなくなってしまいます。
恋をしたことによって“あの子のことが好きな自分”という存在が新たに確立しました。
ふわふわとただ日常をぼんやり過ごしていた自分とは違います。
第二の自我が芽生えたような、新しい自分が現れてくるのです。
「少年」は「少女」に恋をして初めて存在意義のようなものを感じたのでしょう。
世界の色が変わる
恋をすると
好きな人が出来ると、自分を取り囲む何気ないものが突然色付き始めるようにみえます。
毎日ただなんとなく流れていた景色に新しい発見をすることもあるでしょう。
周りの幸せを一緒に喜べたりと優しい気持ちが芽生えたりするものです。
人に優しくなれると、自分を取り巻く世界も優しく感じられるようになります。
少年が少女に恋をしたことで、見える世界が変わり始めた様子を深読みしていきましょう。