虹が表すものとは?

虹を作ってた 一度 触れてみたかった
大人になったら 鼻で笑い飛ばす 夢と希望
ところが 僕らは 気付かずに 繰り返してる
大人になっても 虹を作っては 手を伸ばす
幾つもの景色を 通り過ぎた人に 問う
君を今 動かすモノは何? その色は? その位置は?

出典: ハルジオン/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

ここの歌詞「虹」=「夢、希望」だということが分かります。

作っては掴もうとするけどそれは触ることができないもの、という意味で「夢や希望」を「虹」に例えています。

大人になれば夢というものは非現実的リスクのあるものだと決めつけている人も少なくありません。

もちろん応援してくれる人もいるかもしれません。

しかし誰しも理想的な夢がもし現実になれば、という「虹を作り出す」ことを大人になってもやめないものです。

ではその原動力は一体なんなのでしょうか?

その問いかけを歌っている歌詞になっていますね。

それでも咲き続ける

夢なら どこかに 落としてきた
希望と 遙かな距離を置いた
ほら 今も 揺れる白い花
僕は気付かなかった 色も位置も知っていた

出典: ハルジオン/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

夢や希望から距離をおいてもなお咲き誇るハルジオン。

その正体はもう少し後の歌詞で明かされます。

ついには枯れてしまうが...

虹を作ってた いつしか花は枯れてた
視界にあるのは 数えきれない 水たまりだけ
大事な何かが 音も立てずに枯れてた
ブリキのジョウロが 涙で満ちてった
まだ
虹を作ってる すがる様に繰り返してる
触れられないって事も 知りながら 手を伸ばす
名前があったなぁ 白くて 背の高い花
枯れて解ったよ あれは僕のタメ 咲いてた
気付くのが 遅くて うなだれた 僕の目が
捕らえたのは 水たまりの中の 小さな芽 新しい芽

出典: ハルジオン/BUMP OF CHICKEN 作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

そしてついに、どんな時でも咲いていたその花は枯れてしまいます。

虹を作っては手を伸ばし、でも触れられない。どれだけ虹をつくってきたのか、それは数え切れない程なのです。

そして枯れてしまったからこそ、その大切さに気づきます。

枯れてしまったからこそ、それが無いことによる自分への影響を感じられるのです。

そう、それは自分のために咲いていたものだと気づきます。

新しい芽生え

ですが自分が夢をあきらめない限り、その気持ちを忘れない限り、新しい芽は出てくるのです。

水をあげれば、虹を作っていれば新しい芽は出てきます。

信念の象徴

生きていく意味と また 出会えた
自分の価値が 今 生まれた
枯れても 枯れない花が咲く
僕の中に深く 根を張る
ほら ここに 揺れる白い花
僕は気付かなかった 忘れられていた名前
僕の中で揺れるなら
折れる事なく揺れる 揺るぎない信念だろう

出典: ハルジオン/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

そしてラストサビへと続きます。

ここでずっと疑問であった「ハルジオン」とは一体何を表しているのかが明確になります。

その人の中に深く根を張り息づくそれは、枯れても新しく生まれる花は、その人の「信念」なのだと。

虹を作って触れようとすることは、夢や希望を思い浮かべて実現させようとすることです。

それを実現させようとする強い意思、その人の「信念」は枯れても新しく生まれ変わります。

しなやかに揺れても、揺らぐことのない「信念」がテーマになっているのです。

そんな強いメッセージ性の込められた歌詞になっていたのですね♪

過去の曲を聞き比べる

【ハルジオン/BUMP OF CHICKEN】歌詞が完成したきっかけは夢だった?!意味を考えてみるの画像

今では本当に様々なファンの支持を得て活動しているBUMP OF CHICKEN

「ハルジオン」は15年以上も前にリリースされた曲なので、最近リリースされた曲と聞き比べるともちろん違いを感じる方もいると思います。

それは歌詞の内容であったり、音づくりであったり様々ですが、アーティストとしてどんな曲を作ってきたのかを知ることも大事だと思います。

友人に勧められて最近ファンになりました!という方には「ハルジオン」だけではなく、昔の曲を聞いてみることをオススメします♪

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