「メーデーメーデー」(amazarashi)に見る社会の闇...！聴く人の心を掴む歌詞の意味を解釈！

アウトランダーとは「外部の人・外来者・異国人」などの意味があります。

「シスター」という歌詞から、宗教的な意味での正しさへの背徳について疑問を投げかけているのでしょう。

多数の「善」は無意識の「悪」を認めてしまっています。「悪」と否定していたのにそれを手のひらを返すように受け入れるさまを、「売女」と非難しているのです。

この部分の歌詞は、上記の「電車を止めた自殺者」とリンクしていると思います。

家族のために必死に働いて、がんばればがんばるほど仲間から嫌われていった男性。

そして、自分が「飼い犬」だと気づいて絶望して死んでしまったのでしょう。

これはすべて「想像」と言っています。しかし、この想像の中の男性のようにそれぞれの人には事情があります。

それを無意識の悪意で「悪」としてしまうのは怖ろしいことではないでしょうか。

「悪意こそが普遍」であり、「八つ当たりの偽悪」を非難しています。

生き抜くために必要な自分の中の「善」であり他人にとっての「悪意」こそが、変わらずに求められることだという意味でしょう。

「偽悪」は「数の暴力」と同じように、自分ではなく他の大勢から認められるような「善」とされる悪意のことだと思います。

それは自分が抱えている不満や怒りをただぶつけているだけですよね。

「愛なき時代」ではないけれど、ないがしろに扱われる愛も数多くあると認めています。

守りたい人ができたから自分は「人を愛す」と宣言しています。そして、人を憎んでいることも、許さないことも認めています。

この善と悪の両方を認めて生き抜くという決意が大切なのではないでしょうか。

思考を停止して「堕落の行進」を続けていると感じる世界において、勝負・上下関係・賞金・勲章などは関係ないのです。

なりふり構わずに生き残ることが重要なのだと思います。

「高層ビル」は発達した経済の象徴です。「名無し」は、個人が尊重されないことや掲示板などで使われるハンドルネームなどをあらわしていると思います。

「アイロニー」は皮肉で「センシティブ」は敏感、「物質主義」は精神性よりも物質的なものを優先するという意味です。

「吐く血」（はくち）はその中で苦しむ人と知能が低いと非難される人という2つの意味があると思います。

1つも前向きな要素には感じられませんね。そのため、このような状況の終わりはいずれ「判明」すると言っています。

「メーデー」は簡単に言うと遭難信号のことです。フランス語で「助けに来て」という意味を持った言葉に由来します。

終わりが来た時に子供のように心の底から助けを求める姿からは「無邪気な愛」が感じられると言っているのです。

すべてを抱えて生きようとする純粋な気持ちが大切だとこの曲は言っているのではないでしょうか。

今回は、amazarashiの『メーデーメーデー』について紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

社会の闇に対する怒りや疑問だけでなく、必死に生きることの大切さを描いた歌詞が胸に刺さります。

この記事を読んでamazarashiの音楽に心を打たれた方は、ぜひ公式サイトで最新情報もチェックしてみてください。

素晴らしい曲がまだまだたくさんありますよ。