「透明人間18号」(RADWIMPS)の曲名の由来は○○だった!?歌詞に隠された意味とは…!

ただ一つを貫く人はひとつの色を持っているのでしょう。 またどんな色にも塗れる人は、どんな自分にもなれる人なのかもしれません。 そういう様々な人がいるなかで、 もし白や黒が善悪という意味なら、自分たちはその中間の存在なんだと歌っているのでしょう。

そんな灰色の自分を認めてくれる存在。 それが君です。

誰かの指図で自分の態度を決めず、 様々なことから逃げて、 何かの色に染まることを拒否しているのでしょう。

自分はそういう誰かの色というものに染まらず、 何者かになれるか？ そういう問いかけが聞こえてきます。

善悪という区別がなく、超越的な力を持っている存在として人造人間18号は描かれます。 そしてその人造人間は善悪を知ることで、孫悟空の仲間になります。 そういった善悪の区別がない存在から、インスピレーションを受けて野田はこの詞を書いたのかもしれません。

詞の最後の部分は意味深です。

この歌詞の最後の部分は、 与えられるがままに行うのではなく、自分から行うという自由意志での選択を歌ったものではないかと筆者は考えます。 色に染まることを否定し、しかし自分自身を目指すこの歌。 誰かの意思に染まらず、自分自身で自分自身をみつけることを歌っているのでしょう。

澄んだ野田の声と絡み合うギターリフが印象的です。

筆者はこの歌のテーマの奥に自己実現を見出しました。 自己実現とは心理学の用語で、「健全な人間は、人生に究極の目標を定め、その実現のために努力する存在である」と言われています。 どんな人間になりたいか？　そしてなっていくのか？　自分で自分を見出していくことが自己実現です。 様々な影響を受けながら、いつか自分というものを見出すこと。大きいまなざしで人生を考えれば自分というものを見出していければいいですよね。

RADWIMPSの歌詞の世界はポップでありながら深く新しい価値観を目指して歌われているように筆者は感じます。 深く考えながら、何色にも染まらず自分自身を見出そうとする。 この歌には野田の優しい声が響いています。こういう優しさも時に激しい声も、 ひとりの人間の一側面なのだと感じさせられます。

RADWIMPSは自分たちを見出したのでしょうか？　彼らは頂点にいながらもまだ上を目指す存在。そんな彼らがどこまでいけるか本当に楽しみです。