5:隅田川
日暮れて 連れあう街に蝉時雨
繋いだ手と手を離さなきゃよかった
僕を支えてくれていたのはいつだって
笑いあう喜びでした 許しあういたわりでした
見落としそうな程小さな 特別達でした
隅田川花火が咲いて 散るまでには会いに行きます
移ろう季節の真ん中で全てが綺麗だった
出典: 隅田川/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
ダークな世界から少し変わって、切ない恋愛ソングです。
しかし、ここにも心の機微がうまく表現されています。
おそらく付き合っていた彼女と隅田川の花火を一緒に眺めていたことが、強い印象の思い出として残っているのでしょう。
夏の表現が繊細に描かれていており、そこには好きな人とのひと時があらゆるものに宿っている様に感じられます。
6:カルマ
愛と金と宗教に 折り合いをつけられなかった僕達は 理想郷
を探すのを止めた
愛に飢えて 金に飢えて 神様に飢えて 盗みを働くのは悪だ
と誰が言えるのだろう
ましてやそれが果物の 一つや二つ だとて
ましてやそれが人の命の 一つや二つ だとて
出典: カルマ/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
この世の善悪とは何か?と考えさせられる歌詞です。
奪った奴から 奪い取れというのなら きっと最後には誰もい
なくなる
奪った奴を許せと言うのなら きっと盗人ばかりの世界にな
る
いや そもそも僕らは皆 盗人だ
この世界で生きるって事は すでに 罰なのかもしれない
出典: カルマ/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
世界各地で紛争が続く昨今、様々な利害関係によってたくさんの命が奪われ、悲しみが絶えません。
自分達を守るために何かを奪うことが果たして正当化できることなのか…。
答えを出すことができない深い問題と向き合っている歌ですね。
短編小説のような世界観
各曲の印象的な部分を抜粋してご紹介しました。
内容が濃く衝撃を与える結末を迎える歌詞は、まるで全てが短編小説のようです。
amazarashiの世界観が詰まった作品集となっています。
ぜひ歌詞をじっくり読みながら、登場人物の感情や情景などを想像してみて欲しいと思います。
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