それでは「夢の外へ」の歌詞を紐解いていきましょう。

夢の外へ連れてって
ただ笑う顔を見させて
この世は光 映してるだけ

出典: 夢の外へ/作詞:星野源 作曲:星野源

サビのメロディーから始まる冒頭部分です。ここで言う「夢の外」とは一体何を表しているのでしょうか

普通に考えたら夢は寝ている時に見るもの、または理想として描くものです。なので、夢ではないその場所は今ここにある現実と考えるのが妥当ではないでしょうか。

その現実において笑う顔が見たいという希望を歌っているので、誰か特定の相手が存在し、その君は夢の中でしか笑えない、もしくは君に笑ってほしいという理想を持っていることが窺えます。

上手くいかない日々の中で笑顔を忘れてしまうことは誰にでもあるのではないでしょうか。

しかし、現実はそんなに暗くつらいだけのものではないので、笑顔でいてほしいという願いが表現されています。

星野源の音楽を知る!シングル「夢の外へ」歌詞情報あり♪の画像

いつの間にか明ける夜
通りを焼く日差し
夢日記は開けたままで
夏は通りをゆく
嘘の真ん中をゆく

出典: 夢の外へ/作詞:星野源 作曲:星野源

ここで出てくる夢日記という言葉。なかなか聞き慣れない言葉です。

見た夢の内容を記録していく日記を夢日記と呼びますが、この行為は夢と現実の区別が付きにくくなると言われています。

それを開けたままにしておくということは、気持ちは夢に傾いているのではないでしょうか。

いつの間にか夜は明け、夏も本格化していく、そんな現実と対峙することなく、夢、いわば嘘という名の自分が作り上げた世界の中で生きていることを「嘘の真ん中をゆく」という言葉で表現しています。

ドアの外へ連れてって
ただ笑う声を聞かせて
この世は光 映してるだけ

出典: 夢の外へ/作詞:星野源 作曲:星野源

そうやって自分の作り上げた世界に生きるということは、つまり自分の殻に籠ることになります。

しかし、それではダメだというのは自分でも理解していて、ドアの外へ、要するに現実へ連れ出してほしいと願っています。

自分だけ見えるものと
大勢で見る世界の
どちらが嘘か選べばいい
君はどちらをゆく
僕は真ん中をゆく

出典: 夢の外へ/作詞:星野源 作曲:星野源

とはいえ、現実の世界も果たして嘘ではなく正しい世界なのでしょうか。

星野源がよく言葉にする日々の恨みや嫉みが渦巻くこの世界を一口には「正しい」とは言い切れないのではないでしょうか。

しかし、理想と現実、どちらを追い求めるかは自分次第でもあります。自分の心の信じるものに従って生きていくことが大事なのです。

星野源の音楽を知る!シングル「夢の外へ」歌詞情報あり♪の画像

意味の外へ連れてって
そのわからないを認めて
この世は光 映す鏡だ

出典: 夢の外へ/作詞:星野源 作曲:星野源

何かにつけて理由を付けたがり、言葉や行動に意味を求めてしまうのが人間です。

分からないということは怖く、意味を見出せた方が安心するのは分かります。

とはいえ、逆に言葉では言い表せない気持ちや行動があるのも人間です。

人間は機械ではないので理解できないことがあって当然なのです。

意味のないことにこそ大切なことが潜んでいるのかもしれません。

いつか 遠い人や国の空
想い届けばいいな
いつか 今は居ないあなたを
目の前に現して
現して

出典: 夢の外へ/作詞:星野源 作曲:星野源

ここのCメロの部分は星野源自身が歌っていくことについて歌詞が書かれているように感じます。

彼の歌にはあなたや君など誰か特定の相手が描かれた温かい楽曲が多いです。

それはきっと制作される時に自身の頭の中に誰かが思い浮かべられているからなのかもしれません。

そんな風にあなたを想像しながら作っていく曲が多くの人の心を温ためられるようにという気持ちが詰まった歌詞になっています。

夢の外へ連れてって
頭の中から世界へ
見下ろす町を 歩き出せ

夢を外へ連れ出して
妄想その手で創れば
この世が光 映すだけ

出典: 夢の外へ/作詞:星野源 作曲:星野源

そして、最後にはそうやって作った楽曲を現実の世界へ旅立たせ、その温かさに加えて夢は現実に変えていけること、それは自分で作っていけるということを伝える歌詞になっています。

それこそ希望の光なのではないでしょうか。

まとめ

星野源の音楽を知る!シングル「夢の外へ」歌詞情報あり♪の画像

いかがでしたでしょうか?

意味があるか分からないことにこそ大切な何かが潜んでいて、そういう希望を忘れずに現実を生きていこう、作っていこうという気持ちの伝わる歌詞になっていました。

こうやって歌詞を紐解いてみて思い返されるのが星野源のファーストシングルである「くだらないの中に」です。

くだらないことの中にこそ愛が詰まっていて、笑うために生きていこうという気持ちを綴った歌詞に今回の「夢の外へ」の内容も被っているように感じます。「笑う」というのが星野源の中で一つのキーワードなのかもしれません。

日々、色んなことがあって笑顔で生きていくことは簡単ではありませんが、音楽は心を豊かに、そして、温かくさせてくれます。

笑顔になりたい時、ノリの良いリズムに自然と解され笑顔にさせてくれる「夢の外へ」をぜひ聴いてみてください。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね