窮地を救うランプとの再会
ひったくられた愛や安心
もらえる限りの愛や安心を 入れたカバン大事にしてきた
そいつも誰かにひったくられて くたばる寸前呼びかける声
出典: ランプ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
誰かにもらった愛、誰かといて感じた安心。
それらをひとつ残らず大事にカバンにしまい、心の支えにして歩いてきました。
しかし「夢や理想」を詰め込んだポッケに穴が開いてしまったように、そのカバンも誰かにひったくられてしまいます。
再び肩を落とす主人公。
もう今度こそダメかと思い「くたばる寸前」、またあの声が聞こえてくるのです。
いつも一緒という安心
ハロー、ハロー、聞こえるだろう? 君の中にずっといたんだよ
大丈夫、大丈夫、いつも一緒だよ 君と生きる情熱のランプだよ
出典: ランプ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
聞こえてきたのはポッケの中身を拾い集める道を照らしてくれたあのランプの声です。
「愛や安心」を失った主人公をランプは再び励まします。
ランプはいつも主人公の中で見守っていました。
そして主人公の行く先が闇に閉ざされてしまったときに現れ、その足元を照らし出します。
「くたばる寸前」の主人公に、「いつも一緒だよ」と言い聞かせます。
このランプは主人公と共に生きる「情熱のランプ」なのです。
愛も安心も失い、真っ暗なトンネルの中に取り残されたような絶望を感じる主人公。
言うまでもなく、ランプが必要なのは暗闇の中です。
主人公が人生に迷い先の見えない闇の中にいるとき、ランプは現れるのです。
凍り付く道を温めるランプ
ランプが温める心と体
失くした愛 安心の類 それを探し凍える道を
温めるよハートのランプ 今まで気付かなかった頼れるパートナー
出典: ランプ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
愛や安心を失って歩く道は凍えるほど寒い道のりです。
凍り付いた道を、愛や安心を探し歩く主人公をランプは温めながら共に歩みます。
夢や理想を失ったときは行く先を照らし出してくれたランプ。
主人公が寒さに凍えている今はその体を温めます。
主人公がその時に何を求めているのか知っているハートのランプ。
今まで気付かなかったけれど、ずっと側にいて主人公を見守っていたのでしょう。
窮地に立たされた時、そっと手を差し伸べてくれるハートのランプは主人公にとって「頼れるパートナー」なのです。
ランプは自分自身だと気付く時
約束しろよハートのランプ もう一度僕を歩かせてくれ
「変だな僕は君自身だよ 自分が信じれないのかい?」
出典: ランプ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
進むべき道を見失いまた暗闇に取り残された主人公はハートのランプに懇願します。
「もう一度僕を歩かせてくれ」という僕の声にハートのランプから返された言葉は意外なものでした。
「僕は君自身だよ 自分が信じれないのかい?」
実はランプの正体は自分自身だったと知る主人公。
これまでの道のりで、闇に飲み込まれそうになった時照らしてくれた光。
凍えそうな体を温めてくれた光。
それらは全て自分自身がもつ力、強さだったのです。
ひとりきりで進む事は変わりません。
しかし、自分自身の中のランプに気付いた時それは大きな自信になりました。
孤独に突き進む勇気を得たのです。