「ゴールデンタイム」が示す時間とは?

フジファブリック【ゴールデンタイム】歌詞の意味を徹底解釈!黄金の時間って?声を上げて求めるものとはの画像

らしからぬTVアニメ主題歌を制作した、「フジファブリック」。

今回はそんな意外性と疑問が含まれた楽曲、「ゴールデンタイム」をご紹介いたします。

同曲は、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のOPテーマ曲なのです。

作詞・作曲した加藤慎一はとあるインタビューで、「この曲が誰かの支えになれば」と語っていました。

とはいえ、フジファブリックらしさも随所に盛り込まれているのです。

アニメを匂わす忍者感が満載のMV

「ゴールデンタイム」は、2019年7月にリリースされました。

フジファブリックとして、20枚目のシングルなのです。

B面には、こちらもタイアップ曲となる「O.N.E」が収録されています。

「徒然草」の一節をフジファブリックなりに解釈した、おもしろい作品です。

関西弁も飛び出す、「ありのままいこう」をテーマにした楽曲に仕上がっています。

いよいよ本題の、「ゴールデンタイム」にいきましょう!

忍者に扮した子どもが、無邪気に駆け回る姿が印象的MV

演奏する3人と重なり合う様子が、アニメとうまくマッチしているのではないでしょうか。

ぜひMVをご覧いただいたあとに、歌詞解釈をご確認ください!

示す先には一体?!「ゴールデンタイム」を余すところなく徹底解釈します!

静かなる空間

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静寂と張り詰めた空気は
息を呑んだ 音聞こえるくらい

出典: ゴールデンタイム/作詞:加藤慎一 作曲:加藤慎一

どこかに迷い込んだような光景が思い浮かびます。

ただならぬ雰囲気であることだけは、感じとれるイントロです。

辺り一面、漆黒の暗闇が広がる世界なのでしょうか。

穏やかな太陽の陽が差し込む、晴れやかな日でないことだけは間違いありません。

緊張と緩和が重なり合ったような世界を想像させるのです。

一瞬でも気を許すと飲み込まれてしまう、異様な空間

一体何処の場所を指しているのでしょうか?

自分の心音ほどしか響かないその空間は、目に見え形あるモノではないのかもしれません。

人間の心の奥底に潜む弱気が、油断した隙間から顔を覗かせる部分なのでしょうか。

ときにガラスのように脆く、今すぐにでも壊れてしまいそうになる人間の感情。

日々何げなく過ごしていると、悩みや困りごとは誰にでも訪れてくるものです。

ハードルの高い壁を、独りきりで乗り越えることは並み大抵ではありません。

この様相は、自身の意気地のない心情を描写しているのではないかと解釈します。

心が折れそうになる瞬間を、切り取っているのです。

忍び寄る光とは?

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誰よりも何より求めて
眼差しに 宿るヒリヒリと

出典: ゴールデンタイム/作詞:加藤慎一 作曲:加藤慎一

闇雲に手探りで、暗闇を彷徨う主人公。

自分以外のすべての者より一層上へ。

特定の「誰」かへ対して、ライバル意識を持っているとも見受けられます。

さらなる境地を目指し、何段もずっと遥か先を見据えているのでしょう。

では主人公は何を探し、当てもなく彷徨っているのか?

とはいえ主人公はすでに、その見えない何かに気づきはじめているのかもしれません。

奥深い心の底では、何やら光が灯ろうとしています。

メラメラと、うちに秘めた小さな火が微かに燃えようとしているのです。

弱音を吐く自分と、それに対し決して打ち負けまいとするギャップに苛まれているのでしょう。

不甲斐ない心へと、自ら着火する主人公。

立ち向かおうとする闘争心が、背中合わせとなりそうさせるのです。

眼光鋭く、「キッ」と目指すところを見つめる姿はまるで勇者のように思えてなりません。

変わり始めた主人公

誰もが皆平等

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全体相伝 表裏一体 巡り合い
切った張ったで一寸先は闇の中
一進一退 混然 完全 訳もなく
拍手喝采 待っていました
黄金の時間

出典: ゴールデンタイム/作詞:加藤慎一 作曲:加藤慎一

うっすらと感じる光と闇

その2つが合わさるその先へ、無我夢中で突き進もうとする主人公。

苦痛の悩みの火種は、いつ何時誰にでも起こり得るといっているのでしょう。

その時いかに対処するのか?結果はどうとでもなるのです。

突発的に生じた核心から、決して目を背けてはいけない

恐れることなく立ち向かえば、おのずと答えはついてくるといっているのです。

前を向き、歩みだすことが「大切」だといっています。

すると、必ず新たなステージへと登る階段が形を現すのです。

そのチャンスは誰にでもあり、皆が持ち得る能力だともいっています。

誰しも分け隔てなく与えられる、平等な能力だとも伝えたいのではないでしょうか。

ありとあらゆる人々には、それぞれに送られるべき賛辞が存在するといっているのです。