ドラマ「家なき子」の主題歌

中島みゆき「空と君のあいだに」の歌詞と再生回数を検索!の画像

理不尽な環境の中でも強くたくましく生きる「家なき子」

「家なき子」は、1994年4月16日から7月2日まで放送されたテレビドラマで、平均視聴率24.7%、最高視聴率は37.2%を記録した大ヒットドラマです。

あまりの人気ぶりに、映画や「家なき子2」も制作されました。

安達祐実が主役を演じ出世作となった作品ですね。

「同情するなら金をくれ」という劇中のセリフは、新語・流行語大賞を受賞し、小学校6年生の相沢すずが、虐待されながらも愛犬リュウと一緒に生き抜いていくインパクトの強いストーリーが話題になりました。

ドラマのために書き下ろされた楽曲

「空と君とのあいだに」は、その「家なき子」の主題歌として依頼され書き下ろされた楽曲です。

しかし、依頼された時点ではまだ「犬を連れた家のない少女の物語」ということしか聞かされていなかったため、犬からの視点で曲を作ったそうです。

タイトルの意味は犬から見れば世界は「空」と「君」しかいないという理由だそうです。

犬からの視点だと聞いてみると、その深い愛情がより心を締め付けられますね。

「浅い眠り」に続くミリオンセラー2作目

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「ファイト」も収録されている両A面シングル

1994年5月に31thシングル「空と君とのあいだに/ファイト!」がリリースされました。

住友生命CMソングにも起用された「ファイト!」が収録されています。

「ファイト!」は1982年にオールナイトニッポンで「私だって高校行きたかった」というペンネームで送られてきた葉書に応えて作られた、世の中の理不尽と闘う者への応援歌です。

世の中の不条理や理不尽と闘う力強い2つの曲を収録したシングルはオリコン週間ランキング1位、年間ランキングでも5位を獲得しました。

気になる動画再生回数は?

youtubeで一番再生回数が多いのが絢香がカバーした「空と君とのあいだに」のMVでした。再生回数は480万回を超えています。(2017年8月現在)

実は、中島みゆき本人が歌っているMVはyoutubeで公式から発表されてはいないのです。

中島みゆきMVでは、犬を視点に描いたという言葉通り、犬がたくさん出てきますし、子犬がペットショップから中島みゆきのもとへ届くまでの物語になっています。

「空と君とのあいだに」の歌詞

君が涙のときには 僕はポプラの枝になる
孤独な人につけこむようなことは言えなくて
君を泣かせたあいつの正体を僕は知ってた
ひきとめた僕を君は振りはらった遠い夜

出典: 空と君のあいだに/作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき

「ポプラ」というのは、並木や街路樹に植えられていることが多い防風林のことですね。風による被害から守るために作らているわけです。

なので「ポプラの枝になる」というのは、君を守るための盾になるという意味ではないでしょうか。

また「枝」という表現が、小さくても必死に守ってやるという強い気持ちが伝わりますね。

犬の僕からは裏の顔や正体を知っていても伝えることが出来ません。あいつの言葉に騙され、必死に引き止めた僕を置いていった君。

人間なら「裏切った」と怒り出すところかもしれませんが、この「僕」は違います。

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ここにいるよ 愛はまだ
ここにいるよ いつまでも

出典: 空と君のあいだに/作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき

どんなに裏切られても「愛」はまだあるというのです。

犬が信頼した人間に向ける愛は無限です。

どんなに裏切られても傷つけられても信じて待ち続ける、そんな真っ直ぐな愛がこの曲に込められているのです。

空と君とのあいだには 今日も冷たい雨が降る
君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる

出典: 空と君のあいだに/作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき

サビはここでは2回繰り返されます。

空と君=僕の世界の全てですね。

君に降る冷たい雨は、世間からの視線や多くの不条理な出来事でしょう。

その冷たい雨を浴び震える君をみて、君の幸せのためなら何でもできると語ります。

例え、その隣に僕がいなくてもかまわないという強い覚悟が伝わります。