ゆずの39枚目のシングル
2013年に両A面シングルとして発売
「雨のち晴レルヤ」は2013年に発売されたゆず39枚目のシングル。
前作「友 〜旅立ちの時〜」からわずか2か月振りに発売されたことから、この時期のゆずの精力的な制作活動がうかがえますね。
両A面でシングルを発売するのは「桜会/マイライフ」以来3年9か月振り。
最近では北川悠仁さんが作詞・作曲を手掛けた曲も多くみられますが、意外にも両A面曲とも北川悠仁さんが作詞・作曲を手掛けたシングルを発売するのはこのシングルが初。
ちなみに、両A面とも岩沢厚治さん作詞・作曲のシングルは2003年発売の「3番線/水平線」や「歩行者優先/濃」があります。
この「雨のち晴レルヤ」は作曲に日本の笛奏者・作曲家の佐藤和哉さんも参加。佐藤和哉さんの「さくら色のワルツ」が原曲になっているそう。さらに間奏にはドヴォルザーク作曲の交響曲第9番「新世界より」の第2楽章が引用されています。
NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』の主題歌
「雨のち晴レルヤ」はNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』の主題歌に抜擢されました。NHKへのタイアップは2作連続となる快挙。
2013年9月29日のYUZU ARENA TOUR 2013 GO LANDのファイナルのマリンメッセ福岡公演2日目に「ゆず5大ニュース」してこのタイアップが発表され、iTunes Store、レコチョクで先行配信されるということも合わせて発表されたそうです。
ちなみに両A面のもう一つの曲「守ってあげたい」は映画『すべては君に逢えたから』の主題歌、ニュース番組『スッキリ!!』の11月のテーマ曲にも起用。さらに、発売から約1年後に日本生命のCMソングにも起用されるという大人気曲となっています。
オリコン週間3位を記録
大ヒットを記録したこの曲。ランキング記録もすさまじいものがあります。
まず、オリコンでは週間3位、デイリー2位、2013年11月度月間15位、12月度月間41位、2013年度年間149位、2014年度年間260位でオリコン登場回数がなんと24回。
この登場回数は「栄光の架橋」「虹」「夏色」「またあえる日まで」に次いで自身5番目の記録です。
レコチョクでは2013年度年間93位、2014年度年間19位、Billboard JAPAN Hot 100でも2014年年間63位にランクイン。
さらに日本レコード協会のプラチナディスクを獲得。
連続テレビ小説の主題歌ということもあり、文字通りのロングヒットを記録しました。
NHK紅白歌合戦でもこの曲を熱唱！
ゆずは2013年12月31日の第64回NHK紅白歌合戦で「雨のち晴レルヤ」を歌唱。同じ月には第56回日本レコード大賞優秀作品賞にも選ばれました。
紅白歌合戦の翌日（2014年1月1日）には、レコチョクシングルデイリーランキングでは3位に再浮上。これは2013年の紅白歌合戦で歌唱された楽曲中では最高を記録しました。
他にもiTunes、オリコンデイリーチャートでも上昇を記録したそうです。
ゆずの地元神奈川県の少年合唱団が登場するPV
シングル版とPV版では楽曲のアウトロが異なり、PV版ではゆずが「かもめ児童合唱団」と一緒に合唱しています。
ジャケットにも登場している「かもめ児童合唱団」はゆずの出身県でもある神奈川県の三浦市を拠点とする合唱団。
ストリートミュージシャンとして長い間活動していたゆず。スターになっても故郷を大切にする気持ちが変わらないところも素敵ですよね。
このPVは2017年9月時点で1375万回再生を超えています。
写真家の蜷川実花さんがPVとジャケットを手掛ける
PVの監督・ジャケット写真の撮影は写真家・演出家として有名な蜷川実花さんが手掛けました。蜷川実花さんはモデルの土屋アンナさん、俳優の斎藤工さんの写真集を手掛けたり、土屋アンナさん主演の映画『さくらん』、女優の沢尻エリカさん主演の映画『ヘルタースケルター』の監督も務めています。
写真で見ていただくとわかるように、色鮮やかな構図を得意としており、ゆずの「雨のち晴レルヤ」のジャケットやPVでも、ハイカラな世界観の中でゆずと合唱団の子供たちが歌う表情が色彩豊かに映し出されています。
