ゲームチックな演出
自分が主人公
今回ご紹介するのはDAOKOの「もしも僕らがGAMEの主役で」。
2016年9月14日に発売されたシングルです。
DAOKOのヒット作「BANG!」や「ダイスキ with TeddyLoid」とのカップリングとなっています。
「もしも僕らがGAMEの主役で」はゲームチックな演出とカッコいいラップパートが魅力。
DAOKO自身をゲームの主人公に見立てたストーリーとなっているのです。
「自分が主人公と思うことで、世界を楽しむことができる」という意味が込められているとのこと。
他人を気にしすぎてしまうと、いつの間にか「誰かの人生」を歩むこととなってしまうでしょう。
それって決められたレールを進み続ける感じがして「ワクワク感」や「充実感」に欠けている気がしませんか?
この楽曲ではゲームをプレイするかのように「自分が主人公の人生」が綴られています。
MVが面白い!
お洒落なDAOKOに注目
ゲームチックな楽曲に合わせて制作されたMVは斬新で面白いです!
まずはDAOKOがゲームをスタートするシーンから映像が開始。
この時期のDAOKOは、色味を抑えたヌーディなメイクとカラコンがマネキンのように美しいですね。
何より、筆者は一目見てファッションセンスに胸が躍りました。
メタリックなアウターはゲームのイメージを意識してのセレクトでしょうか?
思わず買いに走りたくなるほどカッコいいです♪
MVに込められた意味
ゲームをスタートしたDAOKOは、ゲーム内にいる自分をボタンで操作し始めます。
頻繁に登場するサングラスをかけたダンサーの存在感が、とてもいい味を出していますね(笑)
最初は「たたかう」か「にげる」のコマンドが出てきました。
ところが2番からは「うたう」と「にげる」のコマンドに変化。
これはDAOKO自身の今までの人生をゲームで表現していると考えられます。
後半では思い切りゲームを冒険している姿が印象的。
「人生を思い切り生きようよ?」
そんな投げかけがされているような印象を受けます。
ゲームスタート
悲しみを乗り越えようとする勇者
もしも僕らが GAME の主役で
もしも僕らが世界変えれたら
いつも僕らは悲しみの中で
藻掻く 藻掻く
ゆうしゃ SUPER HUMAN
出典: もしも僕らがGAMEの主役で/作詞:DAOKO 作曲:小島英也(ORESAMA)、DAOKO
リバーブの効いたシンセサイザーをバックに、幻想的なサビで曲は始まります。
「悲しみ」に満ちた世界の中で足掻き、人生を変えていく。
苦難に立ち向かう様はまるで勇者のようだと表現しています。
これから始まる楽曲の世界観がヒシヒシと感じられますね。
このフレーズが終わったとたんにサウンドは一転。
80年代のゲーム感満載の音色に切り替わるのです。
初めてこの楽曲を聴いた時は、思いがけない展開に驚きました。
生きる目的
僕らは誰?
僕らは何して
生きているんだろう?
どうしたいBABY
コマンド → たたかう
それとも → にげる?
出典: もしも僕らがGAMEの主役で/作詞:DAOKO 作曲:小島英也(ORESAMA)、DAOKO
何のために生まれ、何のために生きるのか。
ふと考えると答えが上手く見いだせないことがあります。
気付いたら他人からの評価や体裁を基準に生きていたり…。
でも「何のために生きるのか」をハッキリとさせることで、その後の未来は大きく変わるのではないでしょうか。
なぜなら、あらゆる選択において自分自身による意思決定がなされるから。
自分自身の考えで意思決定をした時、自分の人生を生きている実感が湧き、後悔も無くなっていきます。
さて、ここで歌詞にとあるコマンドが出てきました。
「たたかう」か「にげる」か…。
もし皆様がゲームをプレイしているとして、このコマンドが出てきたらどうしますか?
「たたかう」を選択することでレベルアップが狙えますね。
「にげる」のみを選択し続けても、経験値はたまりません。
クリアするためにはたくさんのバトルが必須になってきます。
もし「にげる」を選び続けてクリアしないとしたら、全然ゲームも面白く感じないはず。
これを現実世界に置き換えてみましょう。
何か困難に直面した時に「たたかう」か「にげる」か。
「恐怖」や「不安」にとらわれて逃げ続けると、人生というゲームはいつまでもクリアできません。
経験値をためてレベルが上がれば、どんどん楽しく取り組めるようになってくるでしょう。