「優しい雨」(小泉今日子)に隠された物語とは…？！ドラマ主題歌の歌詞に込められた意味を徹底解釈！

楽曲全体が水気を帯びたしっとり感を感じさせます。

まるで水槽の中ではしゃぐ金魚のような無邪気な学生たち。

授業が終わった解放感から駅に向かって走っていく姿を目を細めながら眺めます。

乾いた土に水がゆっくり染み渡るような優しさに包まれる恋愛。

ドキドキ感溢れる恋愛にはもうお腹いっぱいと思っていたのに、不思議なくらいの安心感にとまどう様子も描かれています。

いっそのこと、戸惑いも水の勢いで流せたらいいのに、それは優しすぎて心地よく染み込むばかりです。

「あなた」ではない誰かと見ていた夜景もダイヤモンドを散りばめたようにキレイだったけれど、まるでそれが幻想かのようにいつのまにか一つずつ消えていく。

息を殺せば灯り続けるのではないかと期待しながらも、やっぱり消えていく様子に軽い絶望感が表れています。

この楽曲のテーマを「不倫」だと捉える人も多いもよう。

ため息が出そうなくらいの「どうしようもない感」や、「はじまってしまったから」のフレーズからそのように推察されるのでしょう。

筆者独断の意見ですが、あながちそうとも言い切れないのでは？と思います。

結婚後の恋愛は様々な制約があるからこそ、ずっしり重みのある恋愛をテーマとすることが多いと言えますよね。

というか、筆者が単に「不倫」という言葉で片づけたくないからかもしれません。（笑）

とにかく、相手の存在が浸透するほどの「優しくて安心できる恋愛」はいつなんどき起こるかわからなくて、それは自分の計算外ということも多分にあり得るんじゃないかな、と思うわけです。

小泉今日子の『優しい雨』いかがでしたでしょうか。

本当はMVで実際に楽曲をご紹介したい気持ちでいっぱいなのですが、本人が歌っているものが今現在はご紹介できず残念･･･。

アーティスト、女優としてもマチュアな魅力たっぷりの小泉今日子。今後の活躍を楽しみにしています♬