「Ghana」の歌詞は謎だらけ!
2014年に結成された3ピースバンドD.A.N.(ダン)。
デビューEP『EP』は2015年7月、1stアルバム『D.A.N.』は2016年4月にリリースされました。
どちらもそのままのタイトルとジャケットのアートワークが実にシンプル。
ただこの2作に収録されている最初期の代表曲「Ghana」の歌詞は謎だらけ!
意味がわからなくてもじゅうぶん楽しめますが、せっかくならちょっぴり納得したいですよね。
それでは「ライオンの背中に乗ってどこへ行くの?」という最大の疑問にお答えしましょう。
MVをチェック!仮タイトルはバスキア?
「Ghana」のMV
いや~本当に謎だらけだわ~と妙に納得する人が続出したかもしれません。
よくわからないポイントをまとめると歌詞・MV・タイトルの3つに絞れるでしょう。
歌詞の意味についてはじっくり解説していきます。
その前に抑えておきたいのがMVとタイトルの謎です。
MVはグラフィティアート?
MVはどうしてイラストなの?タイトルは何でガーナなの?
歌詞をいったん横に置くと、この2つの疑問がポンッと浮かぶのではないでしょうか。
その謎を解くには「Ghana」という曲の成り立ちを知る必要があります。
D.A.N.としては珍しく最初にできたのはドラムのビート(拍子)だったそう。
こうして楽曲制作は続くわけですが、その際の仮タイトルは「バスキア」のままだったとか。
ちなみにバスキアとはグラフィティ(落書き)アートのジャン=ミシェル・バスキアのこと。
というわけでMVはバスキアのグラフィティを連想させるポップアートになったと独自解釈。
正解かどうかはわかりませんが。
タイトルは後付けだった
バスキアというと映画化されたほど伝説的な天才画家。
そのままタイトルにするのは……。
ということで出されたのが国の名前をタイトルにするというアイデア。
Yogee New Waves(ヨギー・ニュー・ウェーブス)「Hello Ethiopia」にインスパイアされたそう。
サウンドもアフリカっぽいし、ガーナならサッカーも強い(D.A.N.のメンバーはサッカー好き)。
要するに「Ghana」というタイトルは後付けだったというわけです。
言葉をデザインした歌詞
MVとタイトルの謎がわかってきたところで歌詞の話。
全楽曲の作詞を担当しているのはギター&ボーカル&シンセサイザーの櫻木大悟さん。
とくに「Ghana」は詞先(しせん)ではなく曲先(きょくせん)です。
しかも基本的に声も楽器のひとつであるという考え方の持ち主。
つまり音感重視だということ。そのうえでストレートすぎない、自我が強くない言葉を選ぶそう。
無我の境地で気持ちよく踊れる曲のために言葉をデザインした歌詞になっているということ。
つまり意味ありきの歌詞ではなく、語感が音として気持ちいいかどうかが優先事項。
そして非現実的なイメージが広がるようであればOKというスタンス。
こうしたお約束を踏まえたうえで、いよいよ具体的に「Ghana」の歌詞について見ていきます。