戦う姿勢を見せようとしています。

社会は些細なところからでも、心を攻撃し、ネガティブな気持ちにさせようとするなか。

だから負けない、私はいつでも戦えると姿勢を示してみるのです。

しかし、姿勢は見せられても、決定打になるようなことはありません。

不安定で先行きの見えない環境が襲ってきても、私はへっちゃらだと対抗できていない

つまり、今は構えだけしかないという状態が表現されています。

強がって構えているだけの自分は、全力で戦えません。

弱い環境、弱くて低い周波数の方がいい。

むしろ、低い周波数の波でなければ泳げないと思っているのかもしれません。

「Lo-Fi」とは、比較的低い周波数を表現するリリックです。

音楽の質を表現するときに使われますが、ここでは質の低いテンションが表現されています。

そんな風に自分の能力を低く評価している自分は、今日も失敗続きにあるようです。

戦う万人の一部であるのは

変わりたいけれど

会いたくなる人もそんなに居ない
変えたくなる関係はあるのに
浮かれたニュース舌打ちする方に
いつの間にか成ってはいないか

出典: fighting pose/作詞:Daoko 作曲:DJ6月 Daoko

憧れの人、懐かしの人、心惹かれる人など「会いたい」と思える人は思い当たらない

でも、関係性を変えたいと思うような相手はいる。

他人に執着していないけれど、誰かとつながっていたいという心の現れでしょう。

自分から切望して他人を近づけたいわけじゃない。

だからといって、孤独でいいのではなく、先の未来につながる関係性を持っていたい。

他人と上手につながれる、少しでも明るい未来を期待しているということでしょう。 

そんな状況にある自分、今、楽しむことを忘れていないかと訴えかけています。

「浮かれる」ような「ニュース」は、羽目を外している程、面白いことが多いもの。

ただ、当事者ではない人には、興味もなく、くだらないと感じることもありましょう。

面白そうなことを、冷ややかに見ていませんか?

変に大人ぶって、こんな時代になにやっているのかと冷ややかな心になっていませんか。

大人らしく上手く生きれていないのに。

そう自分の心に問いかけているようです。

万人の一部は特別なものではない

褪せた色にボケたピント
冷めた気持ち 遊び足りない
去り際が肝心

出典: fighting pose/作詞:Daoko 作曲:DJ6月 Daoko

何だかはっきりしない色、はっきりしない焦点では、物事が明確に見えません。

明確にちゃんと見えない景色には魅力が感じられないもの。

そんな魅力的に感じられないものを見ていると、興味は薄れてしまいます。

興味が無くなれば、気持ちも冷めて好奇心も無くなるもの。

今の社会は、魅力的に見えるものが少なく、遊べる環境がなくなってしまっている。

でも何か面白いことは無いか、何か興味そそられるものは無いかと探したい気持ちもある。

やりすぎるときっとよくないのだろうけど。

面白みの感じられない社会、そこで物足りなさを感じない心が表現されています。

ありふれたランキング
そうさわたしは万人の一部

出典: fighting pose/作詞:Daoko 作曲:DJ6月 Daoko

物足りなさの強いこんな社会の中でも、他人事と思わないで。

眼を反らさないでほしい。

巷にあふれるような何気ないランク付けは、聞き飽きたように見えるけれど。

でも、その「ランキング」には、自分も同感できるものがあるはずだといっています。

だって、わたしたち一人ひとりは、この世界の一部なのだから。

「万人」と表現すると、個々が見えてこないこともあるでしょう。

大きくて何か、別の存在のように聞こえるかもしれない。

ランキング」されたものは自分以外が指しているように感じるかもしれないけれど、そうではありません。

つまりその一部とは、特別なものではなくて、私を含むものなのです。

私たちが抱える悩みとその本質

抱える悩みはそれほど違わない

第一印象悪いどんな人でも
脳内は似たようなもんさ
人間だもん

出典: fighting pose/作詞:Daoko 作曲:DJ6月 Daoko

世の中にはいろんな人がいるものです。

一見、性格が悪そうだったり、人当たりが悪そうに見える人なども多くいます。

話してみると、実際はそんなに悪い人では無かったりすることも。

リリックでも、見た目には理解できない、良くないイメージを感じる人が表現されています。

しかしそんな人でも、見た目で受けた感じた印象とは違うということです。

何を考えているのか分からないように見えても、自分と同じようなことしか考えていない。

とっつきにくいと感じていたら、向こうも同じように思っていたなど。

自分が思うよりも、意外と同じようなイメージを持っていたりします。

見た目がどれだけ違っても、考えることは一緒

私たちは皆、同じフィールドに生きる社会の一部に変わりはないということでしょう。

悩みの本質は理解できる?

あなたの見えている色は何色なのか
あなたの痛みはどれくらい痛いのか
一生わかんないのはさみしいけど
想像することはできるよ

出典: fighting pose/作詞:Daoko 作曲:DJ6月 Daoko