長編アニメーション映画のエンドソングに起用
「泣きたい私は猫をかぶる」はNetflixにて2020年6月18日に配信された長編アニメーション映画です。
志田未来さん・花江夏樹さんが主演を務めることでも話題となりました。
「嘘月」は同作のエンドソングとしてヨルシカが書き下ろした楽曲です。
起用が決まった際、「お客さんを泣かせたいと意気込んだ」とボーカルのsuisさんは語っています。
映画の主人公も本当は泣きたいのにいつも笑顔でいようとします。
辛く悲しいことがあっても猫をかぶって笑って振舞うのです。
suisさんの言葉通り主人公の「猫をかぶる」と僕の「ウソツキ」がリンクする歌詞になっています。
優しい歌声はとても聞き心地が良く自然と聞き入ってしまうでしょう。
穏やかなメロディーで、しっぽりと過ごしたい夜に聴くこともオススメです。
今回は僕が秘めた君への真実と月に馳せる想いを深く読み解いていきます。
いつも考えてしまうのは君のこと
季節が変わっても
雨が降った 花が散った
ただ染まった頬を想った
僕はずっとバケツ一杯の月光を呑んでる
出典: 嘘月/作詞:n-buna 作曲:n-buna
時間の流れを感じられる歌い出しから始まります。
空は移り変わり雨の日もあったのでしょう。
暖かくなり花が咲き、花びらが散る様子もうかがえます。
最初の一文から季節が移り変わった情景が浮かんでくるでしょう。
月日が流れる中でも僕がいつも心に想うのは君のことなのです。
まるで淡い色の花のように頬を染める君の顔がいとおしく、大好きだったのでしょう。
夜はセンチメンタルになりやすいものです。
月の光をいつも眺めながら君への想いを馳せ過ごす時間が流れていく様子が読み取れます。
君は儚い存在
本当なんだ 夜みたいで
薄く透明な口触りで
そうなんだ、って笑ってもいいけど
出典: 嘘月/作詞:n-buna 作曲:n-buna
君はすぐに僕の手の届かないところへ行ってしまうのかもしれません。
それはまるで真っ暗で目の前が見えない夜の様で、手を伸ばしても届かない所へ行ってしまったのでしょう。
頑張って手探りで探しても、日が昇り朝が来るともう君の姿がないのです。
薄くいまにも無くなってしまいそうな君は透明人間の様に見えなくなりそう。
そんな風に思う僕の冗談のような話を側で笑って聞いてほしいのです。
ただ僕が思うことは
僕は君を待っている
出典: 嘘月/作詞:n-buna 作曲:n-buna
僕は君に会いたいのでしょう。
ただ君に側にいて欲しいのです。
僕のストレートな想いが優しい歌声に乗って心に深く響いてきます。
この一文こそが僕の真実で心から願っていることなのでしょう。
君の興味を惹きたい
また季節が廻って
夏が去った街は静か
僕はやっと部屋に戻って
夜になった
出典: 嘘月/作詞:n-buna 作曲:n-buna
花が散り新緑の季節が来るとだんだん陽射しの強い暑さが来ます。
祭りの太鼓の音が聴こえるような、賑やかな夜を越えると夏が終わりまた季節が変わります。
そんな中でも僕はずっと一人だったのでしょう。
独りで聴く祭り騒ぎは少し鬱陶しくも感じたのかもしれません。
それが過ぎて静かになるとほっとするようで、でもどこか少し寂しいような気持ちになります。
幾度となく巡る季節の中も僕は一人君を探していたという情景が読み取れます。