強がり
君の目を覚えていない
君の口を描いていない
物一つさえ云わないまま
僕は君を待っていない
君の鼻を知っていない
君の頬を想っていない
出典: 嘘月/作詞:n-buna 作曲:n-buna
大切な人への想いがもうどうしても叶わないと知ってしまったのでしょう。
自分自身を保つために強がるのです。嘘は時に自分を救うのです。
「僕はもう君を想ってはいない」「君のことは忘れたよ」は本音ではありません。
しかしそう自分に言い聞かせることで傷を少し和らげることが出来ます。
本当は君のひとつひとつを鮮明に覚えているのでしょう。
目も口も鼻も頬も全部いとおしいものです。
君のことを忘れることは出来ないし、忘れたくありません。
それでも何も云わないまま居なくなってしまった君に対しては何を想っていても無駄なのです。
これ以上自分が傷つかないための「嘘」なのでしょう。
君との別れ
さよならすら云わないまま
君は夜になっていく
出典: 嘘月/作詞:n-buna 作曲:n-buna
大切な人とのお別れは辛いものです。
それが「さよなら」も云えないままだとしたら心残りになってしまうでしょう。
一生モヤモヤが晴れないまま、抱えて生きていくことになるかもしれません。
君から気持ちを離していくためのけじめとしての「さよなら」は必要です。
「さよなら」を云ってもらえれば諦めがつくでしょう。
「さよなら」と云えれば自分自身の想いにケリを付けることができます。
それすらも出来ないまま君は「夜」になってしまいました。
暗くて見えず手を伸ばしても届かない場所に行ってしまったのでしょう。
もう僕には君を見つけることが出来なくなってしまったのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「嘘月」の歌詞を解説していきました。
君を想ったまま時が流れたことを読み取れる切ない歌詞が心に響くナンバーです。
「さよなら」が欲しいわけではないけど同じ別れなら、気持ちの整理のために言葉が必要です。
君に本当に想う事を伝えられない“ウソツキ”は僕のことなのでしょう。
居なくなってしまった君はまるで夜に溶けたようです。
その夜に浮かぶ月に僕は君への想いを馳せるのかもしれません。
ヨルシカの世界観に浸れるナンバー
「この曲でファンになった」という人も多いのがヨルシカの「言って。」です。
切なすぎる歌詞を歌い上げる優しい声に涙する人も多いようです。
後悔ともどかしさと失ってから来る焦燥感が共感せざるを得ません。
大切なことを教えてくれる楽曲になるでしょう。
【言って。/ヨルシカ】君はもういない…!歌詞に隠された切なすぎる物語とは?歌詞の意味を解釈!MVあり - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
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