andymori「クラブナイト」

andymori【クラブナイト】歌詞の意味を徹底解説!弱音を吐けないのはなぜ?踊りたい心情を紐解くの画像

2014年、惜しまれながらも解散したandymori。

小山田壮平の包容力のある歌声と、素朴ながらも聴く人の心を離さないサウンドが彼らの特徴です。

今回ご紹介する彼らの楽曲は「クラブナイト」。

イントロで鳴り響く、突き抜けるようなトランペットのフレーズが耳に残ります。

ダンスミュージックを思わせる4つ打ちのドラムのキックが楽曲を通して鳴り続ける「クラブナイト」。

シンプルな演奏をバックにして小山田壮平の優しい歌声が私たちの心にまっすぐに届いてくる楽曲です。

この記事ではそんな楽曲の歌詞の意味を徹底解説していきます。

作詞作曲を担当したフロントマンである小山田壮平がこの楽曲に込めたかった想い。

その真意を紐解いていこうと思います。

落ち込んだ日には

孤独を感じる夜

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冷蔵庫の前で なんだかつまらなくなって
散歩してみたけど それでもやっぱり沈んでしまう日は

出典: クラブナイト/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平

「クラブナイト」冒頭の歌詞です。

独りの夜、台所でぼうっとしている誰かの姿が思い浮かびます。

冷蔵庫にもたれ掛かる彼の心には、拭えない寂しさが張り付いている。

その気持ちを払拭しようと用も無いけれど外へ散歩に行き、気分転換を図ったようです。

しかしそれでも何故か気持ちが上向きにならず、落ち込んでいます。

音楽で踊ろう

クラブナイトへおいでよ ジントニックで踊ろうよ
下心でもいいよ 君の好きなレコードをかけるよ

出典: クラブナイト/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平

そんな人に対して、「クラブナイト」に来ることを勧めています。

この言葉は、音楽がかかっているクラブのような場所を指しているのでしょう。

ジントニックなどのお酒を飲みながら、音楽に身を任せて踊る場所。

沈んだ気持ちも、好きな音楽を聴きながら踊ることで晴れていくかもしれません。

もしかしたら、その場所は新たな出会いの場所でもあるかもしれない。

この歌詞は、音楽というものが私たちにもたらしてくれる効用を改めて教えてくれています。

「クラブナイト」へ行こう

童心を思い出せる場所

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クラブナイトへおいでよ
赤いライトに照らされた
大人になって 大人の顔をしている
君のありのままの笑顔を見せてよ
それだけでいいよ 今夜はまだ眠れない気分

出典: クラブナイト/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平

今ではすっかり大人になった誰かに対して、主人公は声をかけています。

毎日仕事や生活に追われ、取り繕うことを覚えて童心を忘れてしまった大人たち。

しかし、音楽の前では皆、平等にただ踊るだけです。

大人であろうと子供であろうと、関係がありません。

大人も普段着ている鎧を脱ぎ捨てて「クラブナイト」ではありのままの自分でいられる。

そういうことを伝えたいのでしょう。

学生時代のように徹夜をして、友達たちと遊ぶ。

その時の笑顔というのは、子供の頃の自分のような純粋さを持っていることでしょう。

たまにそんな風に遊ぶことで気分転換になって、社会の中で感じていた孤独も和らいだりするのです。

疲弊していく心

何週間も漂って 心は疲れ果てて
でも弱音は吐けない もう少しだけ頑張らなくちゃ

出典: クラブナイト/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平

毎日仕事で疲れ、家に帰ってきては1人で眠るような日々。

会社と家を往復して、自分の存在さえも希薄になっていきます。

生きている実感がどこかへ消えていき、ただ漂っているような気分になっているのかもしれません。

疲弊しても、まだ心が休まる日は来ずに、更に頑張ることを自分に課さなければいけない。

大人の社会で生きるということの大変さ苦悩を感じさせられる表現です。

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