この曲の中の主人公たちも、映画と同様に突然離れ離れになってしまった状況です。
どこかおっちょこちょいな彼女と、優しく見守る彼。
この曲は、そのなくなってしまった彼からの目線で描かれているそうです。
雨の日に空から君を見ていると、いつも一つの傘を2人で入っていたから、彼がいなくなった後も同じように右側を空けてしまっているのに気づきます。
でも、君自身も気づいているのです。
ただ気付いても傘の位置を直さないのは、彼がいないということを実感したくないからではないでしょうか。
そんな姿を見て、君が立ち直れるまで生まれ変わることもなくずっと君のそばで見守っていくことを誓うのです。
僕は君に触れられないけど・・・
やたら派手な色のこのTシャツは
ノリで二つ揃いを買ったんだ
一つずつじゃ成り立たない物が 幾つも残ってる
二度と袖は通さなくても あの日 笑い転げた夏の日を
大切に畳んで また しまってる
風邪ひき屋の君が弱る 冬が近づいてる
何もしてあげられないけど
僕から奪い取った あのジャンパーなら凌げる
どんな寒さも
そこに 消えない愛があること 温もりに肩埋めて
雪が包む夜を 君が真っ直ぐ歩けるなら
誰にも溶かせない その心の中に居るよ
出典: Twilight/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎
2人おそろいで買ったものが、捨てられずにずっと部屋に残っている情景が目に浮かびます。
2番では、”洋服”がキーポイントになっています。
「Tシャツ」にしたのは、「トワイライト ささらさや」の主演2人のイメージからだそうですよ!
コブクロの歌ってあまり具体例を出さない歌詞も多いのですが、この曲はちょっと違って、一つ一つのエピソードがきちんと描かれているのが特徴ですね。
夏では2人一緒に居て、冬には一人きりの状況を考えると、この曲の時期はちょうど秋の終わりごろということが分かりますね。
風邪をよく引く君を死んでしまった僕が守ってあげることはできないけれど、”僕の残したジャンパー”が代わりに君を守ってくれると歌います。
彼はこの世にいないけれど、彼が生きていた時に使っていた物たちが側にちゃんと存在していることで護られているような安心感がありますね。
サヨナラが来たあの日の 一秒前に戻して
その背中抱き寄せ 僕に何が出来るだろう?
雨降る傘の右側 想い出と手を繋いで
一人きりの道を 僕は真っ直ぐ歩けるかな?
誰にも似合わない この心と同じ色の
君の心 抱きしめて
出典: Twilight/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎
もし、彼が死ぬ一秒前に引き止めることができたなら、彼は生きていたかもしれない。
「事故」の場合は特にこういう考え方をしてしまいますよね。人間の人生が本当に一瞬のずれで大きな分かれ目になってしまうこともあるのです。
ここで、1番で描かれていた”傘”が登場します。
でもここで空いているのは「傘の右側」。つまり死んでしまった彼からの目線であることが分かります。
現世で一人ぼっちになってしまった君と同じように、あの世で僕も一人ぼっちなのです。
それぞれが別々の道を歩まなければならなくて不安しかないけれど、それでもいつかは前を向いて真っ直ぐと歩いてほしい、という願いが伝わりますね。
まとめ
いかがでしたか?
亡くなった彼からの目線だから、乗り越えるしかない2人の姿は切ないんですよね。
会いたくても会えない切なさを感じながらも、でも心だけはいつでもそばにいるよと温かい気持ちが溢れている「Twilight」。
ぜひ、大切な人と一緒に聴いてください!
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