「誓い」はどこで聴くことができる?
「誓い」はKMH3の主題歌
「誓い」は、スクウェア・エニックスのRPGゲーム「KMH3」の主題歌です。
宇多田ヒカルさんが書き下ろしていることもあり、話題になっていますね。
そんな「誓い」ですが、スクウェア・エニックスがYouTubeで音源を公開しています。
KMH3の幻想的な世界観と、宇多田ヒカルさんの透き通る声がマッチしている映像です。
約2分ほどの動画ですが、世界観に引き込まれて2分よりも短く感じることでしょう。
下に載せておきますので。是非チェックしてみてください。
「誓い」はどんな曲?
透き通る声と独特の世界観が魅力
ピアノの旋律に載せて静かに始まるメロディー。
出だしは、宇多田ヒカルさん特有の透き通るような声がメローディーに静かに重なります。
始めこそ、静かな始まり方ですが、曲が終盤に向かうにつれて次第に情熱的になっていきます。
宇多田ヒカルさんだからこそできる表現なのでしょうね。
この曲はテンポがすごく独特で、初めて聴くときには違和感を覚える人が多いのではないでしょうか。
一般的な曲とは違うところで息継ぎをしたり、歌詞が切れたりと、とても独特。
しかし、この独特なテンポのおかげで、歌詞が強烈に耳に残るような曲構成になっています。
歌い方も、言葉を一つ一つ紡ぐように丁寧に歌われており、訴えかけている感じが伝わってきますね。
何度も聴いているうちに耳から離れなくなり、無意識のうちに口ずさんでしまう人もいるでしょう。
そんなメッセージ性のある曲になっています。
「誓い」の歌詞を1番から解説
1番は女性目線
運命なんて知らないけど
この際 存在を認めざるを得ない
本当にこんな私でもいいの ねえいいの
あんまり期待させないでほしいよ
今日という日は嘘偽りのない
永遠の誓い日和だよ
綺麗な花も証人もいらない
同じ色の指輪をしよう
出典: 誓い/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
一人称が「私」であることから、女性が語っていると推察できます。
この女性はこれから結婚するのでしょう。
当初、この女性は『運命なんて知らない』と言っています。
知らないというよりは、そんなものは存在しないと思っているのではないでしょうか。
しかし、相手の男性とは、偶然では説明できない運命的な何かがありました。
運命的な何かがあった結果、その男性とは結婚することになった。
だからこそ、運命を『この際存在を認めざるを得ない』と表現しています。
ただ、結婚することに対しては若干ナーバス気味。
『本当にこんな私でもいいの いいの』と不安な気持ちなっています。
『あんまり期待させないでほしい』とも語っています。
例えば誰かと付き合うとき、嬉しくて天にも昇る気持ちになったことでしょう。
しかし、実際に上手くやっていけるかなあという不安な気持ちも共存する。
そんな複雑な気持ちになった人も多いのではないでしょうか。
これが結婚ともなると、その不安は計り知れないものなのでしょうね。
それでも今日という日は誓いの日。
嘘偽りのない、永遠の誓いの日なのです。
綺麗な花や証人がいなくても、同じ指輪をして共に歩んでいくと誓います。
ここに、この女性の覚悟にも似た心情が描かれています。
「誓い」の歌詞の2番を解説
2番は男目線
悔しくて仕方がない
ダサいくらいしがみついたまま眠りたい 毎日 はああ
約束はもうしない
そんなの誰かを喜ばすためのもの
今言うことは受け売りなんかじゃない
約束でもない 誓いだよ
嘘つきだった僕には戻れない
朝日色の指輪にしよう
胸の高鳴りを重ねて踊ろうよ
今を生きることを祝おうよ
出典: 誓い/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
一人称が「僕」になりました。1番の女性と結婚する相手の男性なのでしょう。
この男性は、恐らくとても優しい人です。
これまでたくさんの優しい嘘をつき、その場しのぎの約束をたくさんしてきました。
それは、人を喜ばすための約束。人の不安を解消するための約束です。
そして、本当に守られるかどうかわからない約束でもあります。
こんな経験はありませんか。
例えば、友達が遠くに引っ越すことになり、その友達とはまた会えるかどうか分かりません。
しかし友達は「また会えるよね?」とあなたに語りかけます。
その時、あなたは「うん。また会えるよ。約束する」と答えます。
実際は会えるかどうか分かりません。しかしその言葉を聞いた友達はきっと喜んでいることでしょう。
もし、「いや、そんなのわからないよ」なんて言ってしまえば友達を傷つけてしまいます。
つまりは、約束なんてものは受け売りなのです。そこに確たるものは何一つとないのです。
だからこそ、『約束はもうしない』のです。
約束はしない、でも、誓うのです。
『嘘つきだった僕にはもう戻れない』
これからは、誓うのです。