金・権力・女に酒 奪い取る だって大好きなだけ
でも大事な事忘れちゃいけない 母と妹には送るリスペクト
しない神頼み 気にしないセオリー 忘れない母のお守り
Mad Trigger Crewオレらのコトさ 見たら気ぃつけなこのアロハ

出典: G anthem of Y-CITY/作詞:サイプレス上野 作曲:ALI-KICK

ヨコハマの街では、時として普通に暮らす市井の人々が危険に巻き込まれることも。

海に面しているこの場所では、その地の利を生かした闇取引などが横行する場合も多いのです。

出所の黒いお金や人身のやり取り、この世界では根絶されたはずの武器、そして人を狂わせる麻薬。

碧棺左馬刻の場合は、そのような人々に悪影響を及ぼすものについては真っ向から否定をしています

彼がヤクザという道を選んだのは、それらを食い止められる力を手に入れる為でした。

そういった意味では、彼はヤクザ者でありながらも非常に正義感に溢れた人物ともいえるでしょう。

ただしその力を手に入れる為であれば手段を厭わない、気性の荒い部分もあるのですが…。

またこのように時には暴力沙汰も厭わない彼ですが、女性には手を挙げない人物でもあります。

その理由には、どうやらお守りを与えてくれた彼の母親と妹が大きく関わっているようですね。

彼の信念は一言でいえば、弱きを助け強きを挫く、という非常にシンプルなもの。

それに乗っ取り今日も彼は自らのアイコンであるアロハシャツを翻しながら、街を闊歩しているのです。

ヤクザだけど…正義感溢れる仲間思いの男!

喧嘩の強さだけじゃない!ラップスキルも超一流

ヒプマイ-D.R.B- (碧棺左馬刻 CV:浅沼晋太郎)/G anthem of Y-CITYを解説の画像

他のディビジョン ただの雑魚 誰が一番?教える作法
魔法じゃねえんだこれは現実 一発で機能停止
横には45ラビット 何をしでかすかわからない
もちろん居るぜ理鶯 誰がきても不能な制御

出典: G anthem of Y-CITY/作詞:サイプレス上野 作曲:ALI-KICK

ヤクザの界隈でも、元々ある程度名を馳せた人物であった碧棺左馬刻。

それは自身の腕っぷしの強さだけではなく、彼のラップバトルのスキルも非常に高かった為です。

物理的な武器を根絶したヒプノシスマイクの世界での、唯一の武器となるラップバトルのスキル。

彼はそのスキルの高さから、過去にThe Dirty Dogという史上最強と謳われたチームで活躍していました。

しかし様々な事情から、現在は決別し別々の道を歩んでいるThe Dirty Dogの面々。

その元メンバーが現在それぞれのディビジョンのチームリーダーとなり、シノギを削っているのです。

負けることは時に死を意味する、そんな世界でヤクザの彼は生きてきました。

だからこそ彼はラップバトルに関しても、とことん勝ちにこだわる姿勢を持っているのでしょう。

例え相手が、昔は志を共にした同じチームのメンバーであったとしても。

警察官という国家権力の身でありながら、彼と同様時には手段を選ばない45 Rabbitこと入間銃兎

武力の根絶された世界で、なおも軍人として生きる道を選んでいるCrazy Mこと毒島メイソン理鶯

そんな癖のある2人に己の生き様を背中で語りながら、今はMAD TRIGGER CREWのリーダーとして。

彼らとともに、ヨコハマディビジョンとしてラップバトルに身を投じているのです。

信頼を置く強い絆で結ばれた仲間と共に

ヒプマイ-D.R.B- (碧棺左馬刻 CV:浅沼晋太郎)/G anthem of Y-CITYを解説の画像

Mad Trigger イかれたヤツら 遠慮無し まずてめーから爆破
死んだとしても恨みっこ無しだ 俺たちに 裏切りは無しだ
イクとこイクのが左馬刻流 理由なんかねぇよKILL KILL KILL
寝てんじゃねえよ まだまだまだ 今からこれからMURDER MURDER MURDER

出典: G anthem of Y-CITY/作詞:サイプレス上野 作曲:ALI-KICK

チーム名であるMAD TRIGGER CREW。意味を直訳すると「引き金を引く狂った奴ら」

ヤクザに悪徳警官、そして元軍人。三者三様にそれぞれ「力」を思わせる面々となっています。

一筋縄ではいかない、腕っぷしの強そうな彼ら3人には非常にお似合いのチーム名なのかもしれません。

またそんな個性の強い3人組ですが、一方で結束力の強さもこの楽曲歌詞からは垣間見えますね。

リーダーの碧棺左馬刻自身が、元々卑怯を嫌う正義感のある人物である影響もきっと大きいのでしょう。

全員が事情を抱えながら、正しいやり方でなくともそれぞれ人道に乗っ取った方法で信念を貫いている

自分以外の2人のそんな面を、きっと3人全員が互いにリスペクトしているのではないかと思います。

1人1人が危険と隣り合わせで生きている以上、手前のケツは手前で拭け

けれど間違った道を歩もうとするなら、お前は俺たちが全力で止める

男らしく、そして潔い、彼らの固く熱い絆が浮かんでくるようですね。

碧棺左馬刻の壮絶な過去の秘密とは?

ヒプマイ-D.R.B- (碧棺左馬刻 CV:浅沼晋太郎)/G anthem of Y-CITYを解説の画像

母が親父殺して 自殺かまして 大事な妹と暮らして
道外れた日常が通常 生き抜くためにはしない躊躇
だが出来てたみたいだ フザけた仲間
片手にヒプノシスマイクを握り見せるヨコハマのプライド

出典: G anthem of Y-CITY/作詞:サイプレス上野 作曲:ALI-KICK

楽曲歌詞の最後には、彼の出自に関する暗い過去の片鱗が明かされています。

25歳という若さの彼ですが、すでに両親はこの世にいません。

彼の父親は、元々母親と彼ら兄妹に家庭内暴力を働くような人間でした。

母親は大事な子供たちを守る為に実の夫である彼の父親を殺し、自分も後を追うしかなかったのです。

そのような経緯から、天涯孤独の身となってしまった2人。

自分たちを守ってくれた母親をリスペクトし、大切な妹と暮らしていました。

元々はその妹を守る為にヤクザの道を選んだはずだった彼。

しかし現在では紆余曲折あり、その妹も彼の元から去ってしまっているのです。

壮絶な人生の中で、大事なものを全て失ったはずだった碧棺左馬刻。

けれどいつしか、彼の隣には大きな支えとなる2人の仲間が現れていました。

もう2度と、大切な存在を失わない為に。

彼がヒプノシスマイクを握り戦うのは、それももしかしたら大きな理由の1つなのかもしれませんね。

最後に

ヒプマイ-D.R.B- (碧棺左馬刻 CV:浅沼晋太郎)/G anthem of Y-CITYを解説の画像

いかがでしたか?

今回はヒプノシスマイクより、碧棺左馬刻【G anthem of Y-CITY】の歌詞を解説致しました。

ヤクザである彼が、どのような信念を持ってラップバトルに参加しているのか。

彼の本質に迫る思いや過去が、この曲から少しでも伝わっていれば幸いです。

OTOKAKEの関連記事もあわせてチェック!

ヒプマイ-D.R.B- (碧棺左馬刻 CV:浅沼晋太郎)/G anthem of Y-CITYを解説の画像