REOL初のオリジナル楽曲「ちるちる」
2012年にニコニコ動画に共同作品を投稿して以来、共に活動を続けて来た3人のユニット、REOL。
歌い手のれをる、ボカロPのギガ、動画師のお菊たちの活躍をご存知の方も多いことでしょう。
れをるがソロでメジャーデビューを果たした後、ギガとお菊が参加してREOLが結成されました。
2016年6月30日、REOLとして最初にリリースした楽曲が「ちるちる」です。
この楽曲は海外からの評価も非常に高く、MVへのコメントには英語・中国語・韓国語など様々な言語が！
どうやら海外EDMファンからの支持が多いようですよ。
「ちるちる」収録アルバム『Σ』
メジャーで出したフルアルバムはこの1枚のみ
REOL最初にして最後となったフルアルバム『Σ』は2016年10月16日に発売されました。
「ちるちる」は8曲目。そして初回限定盤特典のDVDにMVが収録されています。
全13曲収録という、非常にボリューミーなアルバムです。
実写と「ちる子さん」が絡むリリックビデオ
MV制作裏話
REOLブログで、映像担当のお菊が書いていたMVの制作裏話的なものをご紹介します。
このMVは、最初にアニメーションから作成したそうです。
アニメに登場する女の子の名前は「ちる子さん」。
その他に細かく微妙なイラストを混ぜ込んでいたりして、お菊もかなり楽しみながら作ったみたい。
撮影場所は5か所ほどあって、そのうちの1か所が「猿島」という無人島です。
MV中に出てくるレンガの壁や海は、その猿島の風景なのだとか。
「ちる子さんがこういう所に立ったらいいなぁ」と想像しながら撮影を行ったと語っていました。
猿島ってどこよ？という方にちょっとご説明しておきますね。
なんと、東京湾にある唯一の無人島なのです！住所としては神奈川県横須賀市になります。
京急・横須賀中央駅から徒歩15分のところにある三笠桟橋から船に乗って10分。
東京からわりと近いですね。
歴史遺産散策ができるばかりでなく、手ぶらBBQも楽しめるそうですよ！（予約必須）
REOLの聖地(？)巡りを兼ねて遊びに行くのも一興です。
湿度感の高い風景と歌詞、そしてアニメの絶妙な絡み
海や用水のような川、紫陽花など「水」と関わり深い映像が多く使われています。
それだけでなく、冒頭付近に出てくる金網越しの線路の映像も、かなり湿度高め。
れをるのボーカルが持つ乾燥感とDTMの無機質感がそれに絡み、不可思議な世界を構築しています。
いかがでしたか？
湿度感たっぷりの映像の中に、少しぼんやりした色のちる子さんがするっと溶け込んでいましたね。
そして楽曲の乾いた感じが絶妙なバランスで全体を構築しています。
先に記した通り、かーなーりー細かいアニメもあったのですが、あなたはいくつ気が付きましたか？
陰鬱な言葉たちが織りなす歌詞が表すもの
大事なことほど教えてもらえない
こんなに大事なことなのになぜ
教科書にのらぬ人の秘め事
君との心的距離が測れない
大分難解過ぎている事情
出典: ちるちる/作詞:れをる 作曲:ギガ
人との心の距離の取り方って、難しいですよね。
ことにそれが好きな相手だったりすると、動揺のあまりますます至難の業になります。
彼女の心は相当に厳しい局面を迎えているようです。
画像にあるような「恋愛教科書」は、学校で取り扱ってくれません。
もしあったとして、今この状況で読んでも頭に入らなさそう……。
こういう本は冷静な時に読んでおきたいものです（笑）
伝説の二人「シドとナンシー」
