RADWIMPSの初期

「自暴自棄自己中心的(思春期)自己依存症の少年」という長い曲名

2003年に発売されたRADWIMPSの1stアルバムに収録されている曲。

「自暴自棄自己中心的(思春期)自己依存症の少年」

カッコを抜いても20文字!長いですね。

実はこれよりも長い曲名のものもあります。

2004年発売のシングル「軌跡」のカップリング曲です。

「何十年か後に「君」と出会っていなかったアナタに向けた歌」

なんと25文字!

他にも「「ずっと大好きだよ」「ほんと?・・・」」という曲名も。

初期のRADWIMPSの曲名は長かったり会話式のものなどがあり個性的。

その中でも今回ご紹介する曲はずば抜けてインパクトのある曲名ですよね。 

この時だから生み出せた曲

【RADWIMPS/自暴自棄自己中心的(思春期)自己依存症の少年】歌詞の意味を和訳付きで紹介!の画像

RADWIMPSメンバーは全員1985年生まれです。

ですので1stアルバムを出した時のメンバーの年齢は18歳

思春期中期のど真ん中です。

本曲以外でも初期のRADWIMPSは思春期に共感できる歌詞が非常に多いです。

言いたいことは純粋なんだけれど表現は回りくどくわかりづらい。

そんな思春期特有の特徴がまさに出ています。

2018年現在ではメンバーは33歳。

今でもそのようなRADWIMPS「らしさ」が出ています。

でもやはりストレートな言い回しでわかりやすい歌詞も多くなりました。

もし今同じタイトルの曲の歌詞を野田洋次郎さんが書くとなったとしましょう。

するときっとまた全く違うものになることでしょう。

そもそもこのタイトルの曲を作ろうとなることもないかもしれません。

そんなRADWIMPS初期の名曲「自暴自棄自己中心的(思春期)自己依存症の少年」。

それではその歌詞をご紹介していきます!

自己依存症な少年

自己が自己に問う

非凡さ求める平凡な日々 僕は少しずつおかしくなってゆく
長い歴史が僕に問い掛ける 「一瞬のお前の命はなんのため?」

出典: 自暴自棄自己中心的(思春期)自己依存症の少年/作詞:野田洋次郎 作曲: 野田洋次郎

誰だって一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

自分の命はなんのためにあるのか。

しかしこの曲での「僕」はおかしくなってゆくほどに考えています。

誰も「僕」にそのような問いをしてはいないのに。

しかし目には見えないものに問い掛けられていると思い込んでいます。

自己が自己に答える

誰のため? なんのため? 僕のため?
ダレのため? なんのため? ボクのため?
誰のため? なんのため? 僕のため?
ダレのため? なんのため? ボクのため?

出典: 自暴自棄自己中心的(思春期)自己依存症の少年/作詞:野田洋次郎 作曲: 野田洋次郎

そして自らの問いに自らが答えようとします。

でも何度問いかけて考えても最後は自分のためという考えに至ります。

まさに自己に依存している状態なのでしょう。

思春期な少年

せめて僕だけはここにいさせて 僕の命は濡れたままで
枯れ果てる世界なんて見たくない 僕の心は揺れたままで

出典: 自暴自棄自己中心的(思春期)自己依存性の少年/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

ここがサビです。

ここの「濡れた」は涙のせいで濡れたのでしょか。

それとも潤っているという意味なのかもしれません。

そして心は「揺れた」状態です。

平凡な枯れた世界は見たくないけどどうしたらいいのかわからない。

まさに思春期特有の不安定さが表れています。