阿部真央1stシングル「伝えたいこと」
阿部真央は2009年にメジャーデビューを果たした女性ロックアーティストです。
彼女の魅力はその力強い歌声と飾らないリアルな歌詞にあり、男女問わずファンから高い支持を得ています。
そんな彼女の記念すべきデビューシングルとなったのが「伝えたいこと/I wanna see you」です。
今回紹介する「伝えたいこと」は、当時19歳だった阿部真央が等身大の気持ちを歌ったメッセージソングで、現在でも大人気の曲となっています。
「伝えたいこと」の制作秘話
阿部真央はシンガーソングライターなので、基本的にすべての楽曲の作詞と作曲を担当しています。
この「伝えたいこと」という作品も、タイトルからどんな曲であるのかが容易に想像できるほど素直なものに仕上がっています。
メッセージ性の高い歌なので、聞く人に向けて作られた楽曲と考えられますが、これは一体どのようなものなのでしょうか。
自身に言い聞かせている
この歌はもちろん聞く人を勇気付けるために作った曲でもありますが、実は阿部真央が自分自身に向けた歌でもあるのです。
歌詞自体は高校3年生の夏に作ったもののようですが、これにデビュー後に曲を付けて発表しています。
高校3年生というのは、思春期真っ只中です。
思春期には素直になれないことも多いですよね。
彼女自身もその当時は「好きです」とか「ありがとう」というような気持ちを素直に人に伝えられなかったようで、それを言うために自分に言い聞かせるように歌詞を書いたと語っています。
あえて荒い言葉で「伝える」ことを意識
阿部真央といえば素直な性格なので、彼女が紡ぐ歌詞には少し強い口調で書かれているものが多くありますが、この「伝えたいこと」もまさにそのパターンです。
ただ、この曲の語気が強いのは、あえて意識したものであるとも語っています。
というのも、人に何かを伝えたいと思った時、柔らかく伝えても相手に響かないこともありますよね。
そこで、阿部真央はこの楽曲で、あえて荒い言葉を使って人に「思いを伝える」ということを意識しているのだと言います。
「伝えたいこと」の歌詞では男性のような荒っぽい言い回しが多いのですが、その分ぐっと心に響くものがあります。
強いメッセージが込められた歌詞に注目!
阿部真央の紡ぐ歌詞は力強いのが魅力です。
「伝えたいこと」でももちろん阿部真央らしいメッセージ性があるわけですが、なぜ注目を集めているのでしょうか。
今回はこの楽曲の歌詞について徹底的に分析してみました。
「心晴れるまで泣けばいい そこからもう一度踏み出せ」
心晴れるまで泣けばいい
そこからもう一度踏み出せ
出典: https://twitter.com/kimiheokuru/status/930260911712960512
「伝えたいこと」では、冒頭のこのフレーズからまず印象的です。
誰でも辛い経験をすることがあると思いますが、阿部真央は「辛い時には我慢せず泣き、そして新たな一歩を踏み出そう」と歌っています。
ついつい我慢をして抱え込んでしまう人もいるかもしれませんが、「辛い時こそ素直になることが大切」だと歌っているのです。
「伝えたいことがあるのなら 背中向けてちゃいけないぜ」
「好きです」伝えたいことがあるのなら 背中向けてちゃいけないぜ
出典: https://twitter.com/abemakashi_bot/status/930349579798659072
サビに入ると、一気に疾走感が増して阿部真央らしいロックサウンドになります。
そして、「好きな人に伝えたいと思っているなら逃げずに『好きだ』と伝えるべきだ」というメッセージを歌い始めます。
好きな人がいてもどうしても伝えられないことってありますよね。
でも、もしかしたら二人の関係が終わることもあるので、「伝えられる時にきちんと伝えておくことが大切」だと言っているのです。