ドラマ「奇跡の人」主題歌に起用
また「僕はここにいる」は、ドラマ「奇跡の人」の主題歌に起用され話題になりました。
ドラマ「奇跡の人」は、1998年10月から約2ヶ月の間、日本テレビ系列で放送されました。
主演は山崎まさよしが務め、彼が扮する男性が交通事故に巻き込まれ、その後、脳死状態から奇跡の復活を遂げます。
しかし、その時に記憶を無くしてしまいます。
そして、様々な出会いから徐々に記憶を取り戻していくストーリーになっています。
「僕はここにいる」の歌詞を紐解く
それでは、そんな「僕はここにいる」の歌詞を見ていきましょう。
ため息だけが 静寂に消えていった 帰り道
遠い空 ゆれている 街並
すべてに君の やさしい微笑みが 離れない
手をのばしても 届かない場所にいる
もっと君のこと知りたいよ
悲しみも ささやきも 全部見てみたい
苦しいよ 今度はいつ逢える
出典: https://twitter.com/tedorinsachee/status/932595336161275904
まずは導入部分です。
別れた後の帰り道を描いた物悲しい冒頭になっています。
どんな別れだったのかは分かりませんが、ため息が漏れるほど自分にとっては望んでいない別れだったことは感じ取ることができます。
どれほど望んでももう後戻りすることもできず、思い返してみると君の良かったところや好きなところばかり浮かんできます。
またそれだけでなくダメなところも、まだ見たことのない一面ももっと見てみたかったという後悔が表れた歌詞になっています。
遅すぎた出会い 胸にかみしめている 痛いほど
気付いたら 夜は終りはじめてる
うまく君の名を呼べないよ
せつなくて むなしくて つぶされそうさ
わかるかい 僕はここにいる
出典: https://twitter.com/tedorinsachee/status/932595525060214785
もっと早く出会っていれば、もっと君の多くを知ることができたのにという後悔がここでも歌われています。
その後悔に胸は押し潰されそうで、苦しく、それでも君が戻ってきてくれるのではないかという淡い期待と、君を待ち続ける決意が「僕はここにいる」という言葉に表れているようです。
むくわれない 束の間の夢ならば
せめて 偶然の時だけでも
はかない うたかたの恋ならば
せめて今 君の声だけでも
出典: https://twitter.com/tedorinsachee/status/932595819265404930
そして、サビが訪れます。
「せめて」という言葉が繰り返されていることから、この歌詞がとても強い願いであることが分かります。
その願いは、「だけでも」の後に隠されているのではないでしょうか。
「偶然の時だけでも」いいから君に会いたい。
「君の声だけでも」いいから聞かせて欲しい。
このようにどちらも君を感じたいという願望が隠されていることが想像できます。
救われない 痛みだけの気持ちでいい
傷ついても それでかまわない
できるなら 今すぐ抱きしめたい
二人だけの 約束を交わしたい
出典: https://twitter.com/tedorinsachee/status/932595819265404930
さらにその想いを畳み掛けていきます。
たとえ君に会うことで自分が傷ついたとしても構わずに、それでも君に会いたいと願っています。
そして、もし会えたとしたらもう二度と離さないと言わんばかりの想いの強さを感じる歌詞になっています。
むくわれない 束の間の夢ならば
せめて 偶然の時だけでも
はかない うたかたの恋ならば
せめて今 君の声だけでも
出典: https://twitter.com/ymto1217/status/922122826508779520
最後は、1番のサビを繰り返します。
繰り返しの多く含まれた歌詞を、さらに繰り返すことで気持ちをより確固たるものにしていくような締めくくりになっています。
最後に
いかがでしたか?
「僕はここにいる」の歌詞は、別れてしまった2人を男性側の視点から描き、後悔の念ともう一度君に会いたいという強い願いの表れた歌詞になっていました。
事故に巻き込まれ、事件にも関与しているかもしれない、そんな記憶を無くした得たいの知れない自分。
やがて記憶を取り戻し、元の自分を受け入れ、それでもそばにいたいと願うヒロインとの恋愛を描いたドラマ「奇跡の人」の内容にもマッチしてくる歌詞に胸を打たれます。