「パンデミックサドンデス/UNISON SQUARE GARDEN」伏せ字は単なる記号じゃない！？

ここで言う「君」とはこの歌で歌われる（おそらく）恋愛の相手、のことでしょう。

なんだか気まぐれで厄介な子みたい。

さて、「警報」とはなんのことなのか？じっくり読み解いていきましょう。

「通奏低音」とは、細かく言うと色々あるんですが、音楽の考え方の基本となるもの、くらいの認識で大丈夫。

ここでは、「僕のペース」と置き換えて読んでみましょう。

恋してしまった相手（＝君）のことが目について、苛々して、自分のペースやリズムが狂わされている様子を表現しています。

恋愛するとイライラする感覚、分かる人多いんじゃないでしょうか？

勉強や仕事には明確な答えや期限があります。

ですが恋愛は？誰かと本当にわかり合うことなんてできるんでしょうか？

これまでのお互いの価値観を擦り合わせるだけだって大仕事、もちろん喧嘩をすることだってあるでしょう。

喧嘩中は、そこに道徳やプライドなんて持ち出せるはずもありません。

「冷淡たる時計と引き換えに正直さが犠牲になっていく」とは、時間の経過とともに、自分の気持ちや信念を貫くことよりもいかに仲直りするかの方に傾いていく、ということではないでしょうか？

サドンデス、つまり一点先取のゲーム。

言いくるめたほうが勝ちですからね。

この歌、同棲中の彼女と生活の些末なことで大喧嘩した夜にでも書いたんじゃないかなあ、とわたしは妄想してしまいます。

喧嘩中、なんか「君」がギャーギャー言ったんでしょう。

「○○君っていつもそうだよね、口ばっかり」とか「そういうこと言えるなんて本当に信じらんない」

とか、そういうやつよ。ウザいやつ。わかってるんだけど言っちゃうやつ。

で、思わず言っちゃったんでしょう、普段は上品な口調でおなじみのこの曲の主人公。

「ねえちょっと黙って」とかそういうこと。

で、その言葉にさらに彼女が反論するわけよ。

「黙ったら解決するんだ」

とかね！わーヤダ！

殴りたいって？わかるよ、でもそこはぐっとこらえる主人公。えらいね。

暴力は何も解決しないってガンジーも言ってたからね。

理屈主義なのか単なる屁理屈なのかわかりませんが、女子は往々にして口が達者ですからね。

インクランクは「クランクイン」のもじりでしょう、始まってるってことね。

恋によって人は変わりますが、必ずしも良いほうに変わるとは神様は言ってないですからね。

喧嘩が激化すれば、いっそ「※■☆△してしまいたくなる」こともあるでしょうよ。

この伏字は皆さまお察しのとおりよ、言ってはいけないあれよ、この世から消す的なやつよ。

知で知洗う、つまりは口喧嘩ですね。上手いこと言うな。

賽を振れ、とはサイコロを振ること。

つまりは重要な決断をする、あるいは運を天に任せるみたいな意味。

人間同士である以上、絶対衝突はあるんだから、その前提で恋とか愛とか言えよ、みたいな意味ですかね。

喧嘩も長く続くと体力・精神力共に消耗しますからね。

でも、じゃあ別れる覚悟はあるのか、というお話です。

話せばわかると言いますが、尋常じゃない時間も必要だったりしますもんね。

「じゃあ全部全部マジわかってるフリだって構わずに笑って　なら僕は異常だって構わない！」の部分ですが、ちょっと意訳でいきましょう。

なんでみんなに「恋愛は良いもの、幸せなもの」って顔で笑ってるの？

絶対しんどい喧嘩とかしてるじゃん！

え？フリ？フリなの？フリとかしないとダメなの？

え、じゃあ僕もうダメでいいや。

誰かといるのもひとりでいるのも両方しんどくない？

こんな感じに読めました。

ちょっと悲観しすぎ？でも恋人と喧嘩中ってこのくらいのこと考えてしまいません？

いかがでしたでしょうか？

余談ですが、このギター映像見てゾッとしました。

ユニゾンの曲の難易度やばすぎ。