「Space Sonic」の歌詞は全編英語です。歌詞を引用した後、和訳に続いて解説を書いていこうと思います。

ただし、ここでご紹介するのはあくまでも一つの解釈でしかないことをご了承ください。

自己嫌悪する主人公

Insane
I feel ashamed when the morning comes
And I hate to breathe

Guilty
No doubt I am
Please tell me how to come clean again

出典: Space Sonic/作詞:TAKESHI HOSOMI 作曲:TAKESHI HOSOMI

「まともじゃない

朝が来ると恥ずかしくて

息をするのも嫌なんだ

僕は有罪

それは間違いない

どうすれば罪を白状できるのか教えてくれ」

この曲の主人公はひどく落ち込み、自己嫌悪しています。

自分は有罪だとまで言っています。実際の犯罪というより、何かひどいことをやってしまったということなのでしょう。

Spaceship
Go fuck the stars
When the night falls down
they shine on me

Have you ever felt this way
Like you are the worst mankind
on the planet earth

出典: Space Sonic/作詞:TAKESHI HOSOMI 作曲:TAKESHI HOSOMI

「宇宙船

星たちを侵してきてくれ

夜が更けると

僕の頭上で輝くんだ

君はこんな風に感じたことはないか?

自分が地球上で最悪の人間だって」

宇宙船がいきなり出てきます。タイトルにも宇宙が入っていますが、特に宇宙について歌った曲ではありません。

星の輝きすら自分にとってはまぶしすぎる、という意味なのでしょう。

自分が地球上で最悪の人間だと感じている彼には、一体何があったのでしょうか。

Don't even ask why I'm standing here
I found a piece of me It is still left in you
It's very cheap but cute emotion
I wish you were here

出典: Space Sonic/作詞:TAKESHI HOSOMI 作曲:TAKESHI HOSOMI

「何故ここに立っているのか聞かないでくれ

僕のかけらはまだ君の中に残っている

すごく安っぽいけど素敵な感情

君がここにいてくれればいいのに」

ここで「君」という存在が大きくクローズアップされます。

彼と「君」はとても深い関係にあったようです。しかし、今「君」は主人公の前にはいないのです。

それが、彼の犯した「罪」なのでしょうか。

自分自身を受け入れて生きていく

'Cause I found the way to live with that
I'm not going anywhere
I thought you'd only make me weak
That's wrong

I knew it all and you knew it all
that it's never gonna work
To wait for someone
who could stop this rain
It just rains

出典: Space Sonic/作詞:TAKESHI HOSOMI 作曲:TAKESHI HOSOMI

「そいつと一緒に生きる方法を見つけたから

僕はどこにも行かない

君は僕を弱くするとばかり思っていたけれど

それは間違いだった

君も僕も全てわかっていたんだ

彼かがこの雨を止めてくれるのを待っていても

うまくは行かないって

雨はただ降り続ける」

「that」の意味をどう考えるかは、人それぞれだと思います。

彼の「罪」かもしれませんし、「君」との思い出かもしれません。

君といると自分が弱くなる気がした。それが、彼が「君」と別れた理由なのでしょう。しかし、その間違いに彼は気づいたのです。

何かを他人まかせにしてもうまく行かない、自分が動かなくてはいけないんだ

それが、今の彼が見つけた答えなのだと思います。

Watching
The same old dream
A mailing car runs over me

Have you ever felt this way
Like you are the most useless on the planet earth

出典: Space Sonic/作詞:TAKESHI HOSOMI 作曲:TAKESHI HOSOMI

「いつもと同じ夢を見ている

郵便配達の車にはねられる夢

君はこんな風に感じたことはないか?

自分がこの星で一番使えない人間だって」

悪夢を見ている主人公。そして再び自己嫌悪に陥るのです。

Don't even ask why I'm standing here
I found the shiners of my own
A fantasy Good memories

It's very cheap but cute emotion
I wish you were here

出典: Space Sonic/作詞:TAKESHI HOSOMI 作曲:TAKESHI HOSOMI

「何故ここに立っているのか聞かないでくれ

僕は自分の中に輝きを見つけたんだ

幻想や、美しい思い出さ

すごく安っぽいけど素敵な感情

君がここにいてくれればいいのに」

しかし、そんな彼も自分の中に美しい光があることに気づきます。

それは、幻想や思い出でした。おそらくは「君」に関係したものなのでしょう。

そして、力強いサビが繰り返されます。

Maybe there's no one who is perfect
But who wants to be anyway
Maybe there's no one who is all clean
But who wants to be anyway

出典: Space Sonic/作詞:TAKESHI HOSOMI 作曲:TAKESHI HOSOMI

「多分、完璧な人間なんていない

だけど一体誰がなりたがるって言うんだ?

多分、完全に清い人なんていない

だけど一体誰がなりたがるって言うんだ?」

人間は神ではありません。完璧な人間などこの世に存在しないのです。しかし、そもそも完璧になりたい人がいるのでしょうか?

完璧ではない自分自身を受け入れて初めて、人間は成長できるのです

彼もまた、完璧ではない自分と共に生きる決意をしたのです。

結果、雨がやまなくても、自分が行動することに意味があるのです。この先、「君」のような存在を失って後悔しないように…。

自分が未熟だったために大事な人と離れてしまったようなことは、多分多くの人が経験のあることでしょう。

そういうつらい経験を乗り越えて、完璧ではない自分を受け入れて、人は生きて行くのです。

先に書いたように、これは一つの解釈でしかありません。皆さんはどう感じたでしょうか?