どれだけ時間がかかっても 夢を叶えるその時まで
あくびもせかす事もせず 未来はまってくれていた

出典: https://www.uta-net.com/song/46064/

サーフィンとの出会い

高校2年生の夏、大学生の従弟がサーフィンに誘ってくれました。波の飛沫を蹴って、滑るように海の上を走る従弟のお兄ちゃんの姿をみてかっこいいなと思いました。

従弟は、海の家でアルバイトしながら、サーフィンのトレーニングを朝早くやっていました。母は、少なくないお金をくれました。

25メートルぐらい泳げれば大丈夫と聞いて、僕もサーフィンを始めたんですが、最初になかなか板に座れなくて……波待ちばっかりでした。スポーツには自信はあったのでイケると思っていたんですが、全然違いましたね。 初めて波に乗れたのは4日目くらいでした。あの目線の高さで水の上を滑るなんて衝撃でした。 サーフボードに腹ばいになり,手で水をかいて沖へ出ることをパドリングといいますが、これが結構難しいのです。

サーフボードに立つ!

最初に立った時、非常に不思議な感覚です。波に乗った瞬間、世界が静まりかえります。音が遠くに聴こえ、波と自分が一体になる感覚です。

波に乗っている時間の感覚も不思議で、いつもと『時間の過ぎていくスピード』が違うように感じます。一瞬の出来事のはずなのに、サーフィンをしていた瞬間がスローモーションのように感じることができるのです。

サーフィンをしながら水面に目を移すと、キラキラと光る海の美しさに魅入られて行きました。海の上を歩き始めたその瞬間、今までの悩みや将来の不安は、空の彼方へ消えてしまった感覚でした

暗くなるまで夢中で野球に打ち込んでいた子供の頃のように 無我夢中でサーフィンをしていると、野球に夢中になっていた頃の感覚が蘇ってきたのです。

波は、怖いです。その怖さに挑戦してゆくと頭がからっぽになって行きました。心から、深呼吸が出来たのです。

日本サーフィン連盟のサーフィン検定

一般社団法人日本サーフィン連盟のサーフィン検定は、受験者に5級から1級まで5段階に設定された技量にチャレンジしてもらう技術検定です。

当連盟の公認ジャッジが演技を客観的に評価し、受験者にいまのサーフィンのレベルを把握してもらうことを目的としています。

僕は1級を目指すことを決めました。僕は、再び、青春を掛けるものを見出して行ったのです。

“どれだけ時間がかかっても 夢を叶えるその時まで
あくびもせかす事もせず 未来はまってくれていた”

出典: https://www.uta-net.com/song/46064/

5年間の暗黒の時間で自信喪失した僕さえも、自分の未来は待ってくれていました。

サーフィンを通じて、友人が増えてきました。従弟のお兄ちゃんに、サーフィンに誘ってほしいと頼んでくれたのは、実は、父からだったと聞きました。

サーフィンスクール兼ショップを開いている先生を紹介してもらい、そんな生き方があることを知りました。 僕は、サーフィンを学びながら、同時に、将来のために父が願っている大学受験に向かい始めています。目標も、日本体育大学への進学を目指すことにしました。

学んで自分に合った種類のスポーツインストラクターの道に進みたいと思いました。

③ 「目指すの場所」

夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない
その二つがちょうど交わる場所に心が望む未来がある
夢を携えて目指すその場所に 僕がつけた名前は「約束の場所」

出典: https://www.uta-net.com/song/46064/

僕は、夢に見放されたと思っていました。苦悩の時間を恨んで生きてきました。 でも、あのプロ野球選手になりたいという夢は、形を変えて僕の中に存在していたのです。 一つの夢が閉ざされても、更に「夢を描く自由」があることを知ったのです

 悩みながら、自分を否定し、自分の価値を失っていました。 でも、人間は誰でも「夢を描く自由」と「幸せになる権利」があることを知りました。 僕は、生きていく方向を見つけました。このやすらぎの世界こそ「約束の場所」だと思いました。

④ 「あきらめない」

それがどんなに大きな夢に 思えても僕は
一番叶えたい事を 夢に持って生きていくよ
あのときやっぱり 諦めなきゃよかったと
ふとした拍子に 思い出しては悔やむことなんてしたくはないから

出典: https://www.uta-net.com/song/46064/

僕だけのサーフボードに乗り、沖へ向かう。いったん海に入れば自身も自然の一部と化す事を知りました。海は不要な悩みや自信喪失も全て受け入れ、全てを洗い流して行ってくれました。自然に対しては、人がどんなに無力であるか教えてくれました。 そして自然との同調こそ最も人間的で自然的、そして合理的であるということを知ったとき、僕は自己限定している自分を許せたのです。 父が進めてくれていた、自分に合った大学に進んで、学んで「自分活かせる種類のスポーツインストラクター」への道に進みたいと思いました。

この夢に向かって、真剣に勉強しようと思いました。もう後悔したくないと思いました。

⑤ 「再起」

途中でもし死んでしまっても ひたむきに夢と向き合えば
きっと同じ未来を描く 誰かが受け継いでくれる

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