透き通るようなサウンドに心が癒される…!
WEAVERの「透明少女」という曲を知っていますか?
この楽曲は、WEAVERのアルバム「流星コーリング」の中に収録されています。
曲名にもある通り、透明感を感じることができるこの作品。
ボーカルの杉本雄治さんによる透き通った歌声。
心に染み入るようなサウンド。
そんな心地良い感覚を与えてくれる楽曲となっているのです。
WEAVERだからこそできる、切ないけれど心温まる作品といえるでしょう。
実は小説「流星コーリング」と深くリンクしている!
実は、WEAVERは「流星コーリングプロジェクト」という企画を行っています。
そのプロジェクトの一環で作られたのが、アルバムと同名の小説「流星コーリング」です。
小説「流星コーリング」を書いたのは、WEAVERのドラム担当・河邉徹さん。
実は河邉徹さんは、関西学院大学の文学部を卒業しており、WEAVERで作詞も手掛けています。
「透明少女」は、小説「流星コーリング」の物語の終盤をイメージして作られた楽曲。
物語のクライマックスを思い浮かべることができる曲になっているのです。
なので「透明少女」を聴いて気に入った人は、ぜひ小説も読んでみてはいかがでしょうか。
きっとWEAVERが作り出す世界観にどっぷりと浸ることができますよ♪
水を使って描かれる歌詞に注目!美しいMVを紹介!
「透明少女」の歌詞解説に移る前に、ぜひこちらのリリックビデオもチェックしてみてください。
映像の冒頭で登場するのは、氷で作られた少女の像。
その少女が徐々に溶け出していき、水へ変わっていきます。
そして、歌が始まってからは、水を使って歌詞を描き始めるのです。
歌詞を彫った透明の型の中にスルスルと入っていく水。
水が型の中に入った瞬間、歌詞が鮮明に浮かび上がる仕組みになっており、
とても芸術的な作品になっています。
リリックビデオを見れば、歌詞の内容を把握することもできるので、
チェックすることをおすすめします!
不幸な幸せとは?切ない歌詞の意味を解説!
「透明少女」の歌詞では「不幸な幸せ」という言葉が度々出てきます。
幸せなのに不幸だといっているのはどういう意味なのか、とても気になりませんか。
ということで、ここからは「透明少女」の歌詞を深掘りしながら解説していきます。
歌詞の主人公は何が原因で「幸せ」や「不幸」だと感じているのか。
さっそく歌詞を紐解いて、内容を確認していきましょう。
1番の歌詞
二人だけの時間を堪能する主人公と彼女
星が降る夜 僕ら傍にいた
宇宙の隅で 揺れていた二つのブランコ
隠した声も きっと互いに見つけてしまうから
言葉さえいらない気がした
出典: 透明少女/作詞:河邉徹 作曲:杉本雄治
星空が見える公園で、彼女と一緒に過ごしている主人公。
ブランコに揺られながら、お互い無言の状態でいるようですね。
「宇宙の隅」といっているので、きっとこの公園には主人公と彼女の2人しかいないのでしょう。
人が集まる賑やかな場所から遠く離れた公園を「宇宙の隅」と表現するとは、おしゃれですね!
お互いに無言を貫いているのは、会話をしなくても相手の気持ちが分かるからなのだと思います。
カッコつけた言葉を発した所で、本心は相手にすぐバレてしまう。
そう思ったから、あえて何も話さずに二人だけの時間を堪能していることが分かります。
なんだかとてもロマンチックな光景ですね。
彼女の身に何かあったらしい…?
(何があったの?)
手を伸ばせば届いた 笑ってる顔を見てた
(そばにいるよ)
失くせない 温もりに触れてしまったから
出典: 透明少女/作詞:河邉徹 作曲:杉本雄治
カッコの言葉は、きっと主人公の心の声を表現しているのだと思います。
(何があったの?)といっているので、彼女の身に何かが起きたことを察知したのでしょう。
具体的にどんなことがあったのか、特に話してくれない彼女。
でも、何か良くないことが起きたのではないか?と主人公は心配をしています。
そんな主人公の心配を拭ってあげようと思い、彼女は優しく笑ったのでしょう。
それでも、主人公は心配し続けます。
そして、彼女を支えるために(そばにいるよ)という言葉を心の中で発したのです。
どんなことが起きたとしても、絶対に彼女のことを守りたいと思っている主人公。
「失くせない温もり」というのは、彼女の存在を表しているのでしょう。