鮮やかな夜が零していた銀色 暗号
一度きりの あの日とふたり

そのふたりだけが唱えられる銀色 暗号
誰も知れない 愛は永久に響く
堕ちて 堕ちてく あなたのすべてに

出典: https://twitter.com/I____Z____M/status/867032763718746112

後半の歌詞では、不安そうだった女性の姿に、「ふたりだけ」「永久に」など、ややポジティブなイメージが付加されます。

この恋の未来を信じたい、YESと言いたいけどなかなか言えない、複雑な感情を歌っているのでしょうか。

選び抜かれた単語に味わいがある

曲が先にできたということですから、それにあてはめるために、やや抽象的にはなっていますが、堂本剛の言うようなシチュエーションであればわりと素直に意味は伝わります

しかし、この歌の真骨頂は歌詞をストーリーやシーンとして味わうところにはなく、単語の羅列としてとらえるべきものであり、それによって聞く人それぞれの想像力を刺激する、心に響くものとなっているところにあるのではないでしょうか。

だからこそこの曲のひとつひとつの言葉、ワンフレーズに共感するファンも多いようです。

「銀色 暗号」とは何か、については諸説あるようですが、それは夜の闇に放たれたきらめく言葉そのものととらえることもできるのではないでしょうか。

冬に作られた曲ということですから、背景にはきらびやかなクリスマスのイルミネーションが浮かんでいたのではないかとも推察されます。

ポピュリズムに対する抵抗

KinKi Kidsのこの共作は、ポピュリズム(大衆迎合主義)に対するささやかな抵抗、とみることもできるでしょう。

どちらかといえば万人受けが求められる2人にとって、自分たちのやりたいことをあえてオリジナリティの高い、観念的な楽曲として表現することはアーティストの姿勢として共感できます。

例えば、ミスチルも同じようにデビュー時の小林武史プロデュースによる大衆受けする楽曲から、よりディープで内省的な音楽へと向かった時期がありましたが、それと同じような感覚ではなかったかと想像します。

一部のファンは離れていったとしても、コアなファンからは逆により強い支持が得られる結果になったのではないでしょうか。

まとめ

KinKi Kidsの「銀色 暗号」について、その歌詞の内容を整理してみました。

歌は言葉だけでなく、メロディといっしょになることでひとつのイメージを形作ります。この記事を読んだ後に、ぜひもういちど「銀色 暗号」を聴いてみてください。

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